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勢い猛
「勢い猛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勢い猛の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
青牛はその後も※水から姿をあらわすので、騎士をつかわして撃たせると、牛はなかなか
勢い猛くして勝つことが出来ない。その闘いのあいだに、一人の騎士は馬から落ちて散ら....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
てッ!」 「うてッ!」武男も声ふり絞りぬ。 歯をくいしばりたる砲員は憤然として
勢い猛く連べ放ちに打ち出しぬ。 「も一つ!」 武男が叫びし声と同時に、霹靂満艦....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
ら》吹立てるような声も有って、間《あわい》隔たったる味方の軍勢の耳にも響けかしに
勢い猛《たけ》く挨拶して押通った。茶の道に押掛の客というも有るが、これが真個《ほ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ぞはブツブツいって女中と一緒に働いていた。 ある朝、片っぽの男に捨られた女が、
勢い猛に押寄せて来た。彼女は、昨夜《ゆうべ》、自分の情夫《おとこ》が他の女《もの....
「闘牛」より 著者:野上豊一郎
に防護衣を着込んでいたので、やられたかと思ったが、大したことはなくてすんだ。牛の
勢い猛なるを見て見物人はオーレイ! オーレイ! と叫ぶ者が多かった。第一のピカド....
「魔都」より 著者:久生十蘭
十の眼にもこれは実以て美事な眺めなのだ。
鶴子は加十にシャンパン酒を注がせては
勢い猛に煽っていたが、ほどなくしどけない風になり、急に椅子から飛上ると加十の膝の....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
前頃になると、五日七日と餌を喰わさずにおいて放すのだから、敵勢の兜や鎧を見ると、
勢い猛《もう》に襲いかかって行く。つまり、それと同じ方法で馴らしたものに相違ない....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
渓の雪は、四つに岐れて狭い口からドッと迸り落ちている、構わず中央の最も急なものを
勢い猛に登って行く。此下は深い瀑だと先に立った金作が教える。登り切ると雪渓は再び....