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勢力圏
「勢力圏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勢力圏の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
需品がはいってくる。これは、可怪《おか》しいというので僕へ指令がきた。イギリスの
勢力圏であるチベットをとおって、重慶へ通ずる新ルートがあるのではないか※ しかし....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
域無限の富庫を後方地帯に抱容する点に於て、我等は国防上、国民生活上、永久にこれを
勢力圏中より逸し去ることは出来ない。米国資本家の如きは、早くも黄河の氾濫地帯が棉....
「李陵」より 著者:中島敦
いざん》の麓《ふもと》に至って軍はようやく止営した。すでに敵|匈奴《きょうど》の
勢力圏に深く進み入っているのである。秋とはいっても北地のこととて、苜蓿《うまごや....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
落するばかりでありました。 だからこの連中は、ガラクタ文士を集めては相当範囲の
勢力圏を作り、自党に不利なるものの出現に当っては、伏兵を設けて、白いものを黒く、....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
。蘇州河以南の租界に住んでる彼等の多くは、其処が未だ日本に対する敵性の濃い英米の
勢力圏内であり、随って重慶政府と密接な繋りを持っているだけに、単に一身の安全を図....
「三国志」より 著者:吉川英治
ぎぬいて行く。 洛陽――洛陽の城門ははや遠く見えてきた。 そこも勿論、曹操の
勢力圏内であり、彼の諸侯のひとり韓福が守備していた。 市外の函門は、ゆうべから....