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勢揃い
「勢揃い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勢揃いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
にゃならない」 水戸は、そう言ってドレゴに警告した。 「おお君たち、わが艦隊の
勢揃いを見て愕いたですか」 背後から声をかけられて、ホーテンス記者がやって来た....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
、神ならぬ身の知るよしもなかったのだ。 探検隊は、古くからある捕鯨港のサレムで
勢揃いをし、五月十九日の朝乗船「発見」号には、前檣たかく出航旗がひるがえる。いよ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
急にちと境内に手入を致さねばならぬところが出来申したのでな。早速じゃが、ここにお
勢揃いのみなの衆をそっくり頂戴して参りまするぞ。 「なにッ?」 「いや、わしじゃ....
「海」より 著者:梶井基次郎
でいた土地なんだ。 そこは有名な暗礁や島の多いところだ。その島の小学児童は毎朝
勢揃いして一艘の船を仕立てて港の小学校へやって来る。帰りにも待ち合わせてその船に....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
『明日は大楠山の巻狩りじゃ』などと布達が出ると、乗馬の手入れ、兵糧の準備、狩子の
勢揃い、まるで戦争のような大騒ぎでございました。 そうそう風流な、優さしい遊び....
「猫の草紙」より 著者:楠山正雄
ばいい。」 と待ちかまえていました。 四 いよいよしたくができて、
勢揃いがすむと、ねずみ仲間は、親ねずみ、子ねずみ、じじいねずみにばばあねずみ、お....
「蛍」より 著者:織田作之助
出た。ところが、ある年の初夏、八十人あまりのおもに薩摩の士が二階と階下とに別れて
勢揃いしているところへ駈けつけてきたのは同じ薩摩|訛りの八人で、鎮撫に来たらしか....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
野球のチームができる。 そこで町内の小公園の野球場で試合をすることになり、両軍
勢揃いして、見物人も集り、試合がはじまる頃になると、シンちゃんがフロシキの包みか....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ぶり、ステッキを手に、いつも水府の巻タバコをくわえている。 鹿蔵の注進によって
勢揃いした三人は矢来町の加納邸へとやってきた。 星玄は門前まで出迎えて、新十郎....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、感涙にむせぶが如く、茫然と言葉を失っている。 ★ 正午の
勢揃いまでには間があったが、虎之介は持てるものの心のゆたかさ、出家遁世なぞという....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ここに、まず問題になったのは、火消装束に身をかため、まるでこの場にあつらえ向きに
勢揃いのコマ五郎及び輩下の五六十名という夥しい人数が、手をつかねて燃えるにまかせ....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
の上に立っていた。 飛ぶように水面を走り乍ら、続々と岸へ上って来た。彼等は岸へ
勢揃いした。それから颯っと走り出した。 鵞湖仙人の屋敷の方へ! 近寄るままに....
「暗夜の格闘」より 著者:小酒井不木
刑事は俊夫君に言いました。 「俊夫君、いま聞いてのとおりだから、今夜七時にここで
勢揃いして、八時頃にむこうに着くことにするが、その間君たちはいったん帰って、また....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
たものだ。そうして我等の同行者二十一人は、僕達二人を声援する可く部屋の一方の側に
勢揃いをしたという訳だ。つまり頑張ったということになるのだね。ヤンキー達も反対の....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
にいろいろの遣り繰りをして、浜松屋の店でも弁天と南郷の入込みを省略した。稲瀬川の
勢揃いに花道の出をはぶいて、幕をふり落とすと五人男が立ち列んでいることにした。そ....