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勤労
「勤労〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勤労の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
けれども、それでも秋播《あきまき》小麦を播《ま》きつけるだけの地積は出来た。妻の
勤労のお蔭《かげ》で一冬分《ひとふゆぶん》の燃料にも差支《さしつかえ》ない準備は....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
地価との大きな相違はどうして起こってきたかと考えてみると、それはもちろん私の父の
勤労や投入資金の利子やが計上された結果として、価格の高まったことになったには違い....
「星座」より 著者:有島武郎
の機縁に遇いうるやも計るべからず。我が望むところは、彼女が東上して円山氏につき、
勤労に服するのかたわら、現代的智識の一班に通ずるを得ば、きわめて幸いなり」
....
「生きている腸」より 著者:海野十三
のである。 彼の実験は、ついに大成功を収めた。しかもむしろ意外といいたい簡単な
勤労によって――。 思索に苦しむよりは、まず手をくだした方が勝ちであると、さる....
「奇賊は支払う」より 著者:海野十三
かげていたのですが、彼はそれを自ら実行しているのですよ。私の三日間の窒息しそうな
勤労に対してこのブローチ一箇が代償なんです。これは天駆があなたの令夫人に対して贈....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の鴨を貪食した果報ものである、と聞く。が、いささか果報焼けの気味で内臓を損じた。
勤労に堪えない。静養かたがた女で間に合う家業でつないで、そのうち一株ありつく算段....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
別荘をおなごりに、貴女のお傍を離れるに就いて、非常な手段を用いたですよ。 五年
勤労に酬いるのに、何か記念の品をと望まれて、悟も徳もなくていながら、ただ仏体を建....
「雪の日」より 著者:岡本かの子
り過ぎる情景などに幾度接したかわかりませんでした。で、機会のある毎に私達は、この
勤労生活を善意に受けている可憐な人々に好意を見せ、かりにも他国人らしい警戒の素振....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
があるので少し過労にわたると、よく「背中が熱くなる」ことを訴える。戦争中は激しい
勤労奉仕が多く、ことに私の家では亭主が病んでいるため隣組のおつき合いは残らず妻が....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
はずである。百姓の姿は醜く、背広を着た月給取りは美しいというのか。そして、貧しい
勤労者の生活を描くことは恥辱で、富みてひま多き人種を描くことは光栄なのか。世界の....
「政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
ことは、それを何人の手にもまかさず、我々自身の手でやるということである。ここに、
勤労大衆の一人として映画の仕事にたずさわる我々の深く考えなければならぬ問題がある....
「娘」より 著者:岡本かの子
の無味を語る。彼女に何か、男というものの気の毒さを感じさせる。その同情感は、一般
勤労者である男性にも通じるものであろう。 室子は、隅田川を横切って河流の速い向....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
するには、それは国内における購買力の増大が絶対に必要であります。これがためには、
勤労者の所得の増大をはかるとともに、一面においては貿易の振興をはかって参らなけれ....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
であるが、その成熟しない中に本年一月の大会で分裂の非運に遭遇したのであるが、日本
勤労階級の社会党統一の要求は四月大会に於てその統一を完成し今回の参議院議員の改選....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
は実生活と遊離して空論の人を造り、その人は柔弱で鍛錬されておらない。勇気がない。
勤労を欲しない。しかもこの教育せらるる者の数は国家の必要との調和は全く考えられて....