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「勤労者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勤労者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
さようなら」より 著者:田中英光
遣切れぬほどの無知で不潔で図々しいぼくたちの間にも、未来のある子供たちや真面目な勤労者、誠実な民主政治家が同時に沢山、生きている事実も無視することはできぬ。 ....
光の中に」より 著者:金史良
程英語を教えていればよかった。それでも場所が江東近くの工場街で、習いに来る人々が勤労者であるだけに、二時間の授業といっても骨が折れた。昼間へとへとに仕事で疲れて....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
つける主婦は少なくないが、之は家庭外の社会に出ると忽ち通用しなくなる。男は街頭を勤労者として歩くが、女が街頭を歩く時は主に消費者として歩くからである(男は家庭に....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
。なぜなら今日の既成道徳――ブルジョア的及び半封建的道徳――の殆んど凡ては、吾々勤労者の階級から見れば明白に吾々人間の解放の妨害者以外の何ものでもないからなので....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
て彼等現代的官僚と軍部とは、ブルジョアジーやブルジョア政治家に向かっても、又無産勤労者・労働者・農民に向かっても、発端に於てはお互いに略々同一の態度を取らざるを....
社会時評」より 著者:戸坂潤
して資本主義打倒でもなくて、却って個人の創業と企業欲とを満足させ、一方夫によって勤労者の勤労心を養成しようと云っているのだから、どこに一体実業家や政治家が怒らね....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
る。あらゆる国民の一致協力、従ってまた労働者と資本家との、農民と地主との、無産者勤労者と所有者との、一致協力、それが挙国一致の不可避な内容であり、これにして初め....
ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
常では生活能力のない人間が生活力がある仕組で、ちょッと右から左へ物をうごかすと、勤労者の一ヶ月の給料ぐらいが、すぐもうかる。正常時の正常人の智慧はもう散々の敗北....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
は四五人で満員の十銭スタンドに至るまで、お客は主として四十歳以上の、その日稼ぎの勤労者である。 蒲田のヨタモノはこの連中をタカるのだから悪質であった。 どん....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
はずである。百姓の姿は醜く、背広を着た月給取りは美しいというのか。そして、貧しい勤労者の生活を描くことは恥辱で、富みてひま多き人種を描くことは光栄なのか。世界の....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
るように花やかに、立派に、綺麗になっている。私の孫の大学生は、英語の勉強のために勤労者の一人として働いている。彼は命ぜらるる時間通り働きづめに働いている。ぼんや....
チェーホフ試論」より 著者:神西清
『桜の園』から出発する日が来るに違いない。またしてもちぐはぐな恰好をした真面目な勤労者が登場して、何代か後のロパーヒナ夫人はその美しい髪をふり乱して泣き崩れるだ....
」より 著者:岡本かの子
の無味を語る。彼女に何か、男というものの気の毒さを感じさせる。その同情感は、一般勤労者である男性にも通じるものであろう。 室子は、隅田川を横切って河流の速い向....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
するには、それは国内における購買力の増大が絶対に必要であります。これがためには、勤労者の所得の増大をはかるとともに、一面においては貿易の振興をはかって参らなけれ....
日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
この信頼が日本の明治初年のそれと異る処は、すでに資本制的支配者の限度を越えて農民勤労者の立脚点を介入するという経験を有っていることだ。支那が云わば漢洋折衷に無や....