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勲
「勲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
男女の顔もいつか老人に変ってしまう。しかしその中にたった一枚、フロック・コオトに
勲章をつけた、顋髭《あごひげ》のある老人の半身だけは変らない。ただその顔はいつの....
「文章」より 著者:芥川竜之介
花の仄《ほの》めいたり、蝋燭《ろうそく》の炎《ほのお》の靡《なび》いたりする中に
勲章の箱なども飾ってある。校長は棺に一礼した後《のち》、左の手に携《たずさ》えて....
「河童」より 著者:芥川竜之介
た。それから……」
「それから戦争になったのですか?」
「ええ、あいにくその獺は
勲章を持っていたものですからね。」
「戦争はどちらの勝ちになったのですか?」
「....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
うてん》主人、何小二《かしょうじ》なる者は、日清戦争に出征して、屡々《しばしば》
勲功を顕《あらわ》したる勇士なれど、凱旋《がいせん》後とかく素行|修《おさま》ら....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
一時愛読したスタンダアルの言葉が、絶えず漂って来るからだった。
「私《わたし》は
勲章《くんしょう》に埋《うずま》った人間を見ると、あれだけの
勲章を手に入れるには....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の鎧《よろい》や鍬形《くわがた》の兜《かぶと》は成人の趣味にかなった者ではない。
勲章も――わたしには実際不思議である。なぜ軍人は酒にも酔わずに、
勲章を下げて歩か....
「或る女」より 著者:有島武郎
そして道を開いて、衣嚢《かくし》から「日本郵船会社|絵島丸《えじままる》事務長
勲六等|倉地三吉《くらちさんきち》」と書いた大きな名刺を出して葉子に渡しながら、....
「外科室」より 著者:泉鏡花
と、立ち会いの医博士一人と、別に赤十字の看護婦五名あり。看護婦その者にして、胸に
勲章帯びたるも見受けたるが、あるやんごとなきあたりより特に下したまえるもありぞと....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
大略解る。酒に酔わずにアルコオルに中毒るような人物で。 年紀は二十七。従五位|
勲三等、前の軍医監、同姓|英臣の長男、七人の同胞の中に英吉ばかりが男子で、姉が一....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
で成功すれば、その発明家に重賞を与えるとともに、その発明を保護したものに対しては
勲章を賜わるようお願いする。現在では
勲章は主として官吏に年功によって授けられる。....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
の為めに心血を灑ぎ、あまりの奮闘に精力を竭尽して斃れた先生は斯学における最大の偉
勲者であることは曰う迄もない。 私は昨年三月二十二日、先生と先生の令兄淺野正恭....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
むすめの心にちがいないとおもいました。けれど、じつはそうではありません。たくさん
勲章をぶら下げている若い士官の心でした。しかし、世間ではこの人を才と情のかねそな....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
かく係合いに気を揉んだのは事実で。……うっかり長煙管を提げたッきり。 ト向うが
勲三等ぐらいな立派な冠木門。左がその黒塀で、右がその生垣。ずッと続いて護国寺の通....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
たが第一師団長?が幕僚を従えて大勢乗り込んで、激励の辞をやったのであるが「汝らの
勲章から、われわれ同胞の血がしたたる」とか「一将功成って万骨枯る」とか「早稲田を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
さしめる。国家の機関は発明の価値を判断して発明者には奨励金を与え、その援助者には
勲章、位階、授爵等の恩賞をもって表彰する。一体統制主義の今日、国家の恩賞を主とし....