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勾引
「勾引〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
勾引の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
しようが遅いと了簡があるよ、親に無沙汰で何故娘を一晩でも泊めた、その廉《かど》で
勾引《かどわかし》にするからそう思え」 森「旦那黙っておいでなせえ、此の婆《ば....
「警察官職務執行法」より 著者:日本国
官において信ずるに足りる相当な理由のある場合。 二 逮捕状により逮捕する際又は
勾引状若しくは勾留状を執行する際その本人がその者に対する警察官の職務の執行に対し....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
げて、どん/\/\/\林の小路へ駈上りました事でございますから、山之助は盗賊……
勾引……と呼んで跣足で追掛けると山之助は典藏に胸をどんと突かれましたから、田の中....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
になります器量の好い娘が縛られておりました、あゝ荒々しい情ない事をする、何処から
勾引して来たか憫然にと存じまして、其の娘を見ていると多勢寄って其の娘を今晩は□い....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
しからぬ、連れと申すは私の女房でござります」 旅「あゝ左様かね、その女あ泥坊に
勾引されて新潟へ売られてしまいましたよ」 文「さては貴方は其の女を御覧になりま....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
屋を捜しても知れないから、角右衞門は、こりゃア此のおかみさんは悪者のために、娘を
勾引されはしないかと思いしゆえ、 角「おかみさん、娘子さんは器量は宜いかえ、フウ....
「葛飾砂子」より 著者:泉鏡花
わ、新造だわ、その妹だわ、破落戸の兄貴だわ、口入宿だわ、慶庵だわ、中にゃあお前|
勾引をしかねねえような奴等が出入をすることがあるからの、飛んでもねえ口に乗せられ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
ると、邪慳な姑にいびられる嫁か。「なるほど。「あるいは継母に苦しめられる娘か。「
勾引された女で、女郎にでもなれと責められるのか。こりゃ、もしよくあるやつでござい....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
が
わたくしに附き纏っていることだろう。神や、半神や、
英雄や、悪魔までが、今|
勾引すかと思えば、また騙して
堕落させ、果し合い、あちこちへ流離わせ、迷の衢を
....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
彼はいけないと云うので、危険な奴ですよ、強請言ばかり云ってましたから、お嬢さんが
勾引されるといけませんぜ」 小「お前は川崎の大師へ参詣して宿屋は何処へ泊る積りだ....
「山の人生」より 著者:柳田国男
甜瑣語』第一編の巻三に曰く、「世の物語に天狗のカゲマと云ふことありて、爰かしこに
勾引さるゝあり。或は妙義山に将て行かれて奴となり、或は讃岐の杉本坊の客となりしと....