勿来の関[語句情報] » 勿来の関

「勿来の関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

勿来の関の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
花吹雪」より 著者:太宰治
一 花吹雪という言葉と同時に、思い出すのは勿来の関である。花吹雪を浴びて駒を進める八幡太郎義家の姿は、日本武士道の象徴かも....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
見る、一抹のかすみの中にあるいは懸崖千仭の上にあるいは緑圃黄隴のほとりにあるいは勿来の関にあるいは吉野の旧跡に、古来幾億万人、春の桜の花を愛でて大自然の摂理に感....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
平潟《ひらかた》、勿来《なこそ》などは相当聞えたものでござんしょう」 「ははあ、勿来の関……なんとなく意をそそられます」 「お気が向いたら、ぜひ、お出かけ下さい....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
雲が勿来《なこそ》の関《せき》に着いたのは、黄昏時《たそがれどき》でありました。勿来の関を見てから、小名浜《おなはま》で泊るつもりで、平潟《ひらかた》の町を出て....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とをたどりたどり、臭いをかぎかぎ、ついに勿来《なこそ》の関まで来てしまいました。勿来の関へ来てみたところで、七兵衛には、白雲のような史的回顧も、詩的感傷も起らな....
八幡太郎」より 著者:楠山正雄
なりました。ちょうど春のことで、奥州を出て海伝いに常陸の国へ入ろうとして、国境の勿来の関にかかりますと、みごとな山桜がいっぱい咲いて、風も吹かないのにはらはらと....