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包容力
「包容力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
包容力の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
ははなはだむつかしい試みには相違ない。そうしてその指揮者の頭がよほど幅員が大きく
包容力が豊かでなければ、結局|狭隘《きょうあい》な独吟的になるか、さもなくばメン....
「すべての芽を培え」より 著者:和辻哲郎
最も貴い時期の一つでしょう。その貴さは溌剌たる感受性の新鮮さの内にあります。その
包容力の漠然たる広さの内にあります。またその弾性のこだわりのないしなやかさの内に....
「民族優勢説の危険」より 著者:新渡戸稲造
確定せる特別な民族たることを誇るに由《よし》なく、かえってよく他の長所を吸収する
包容力あることを自慢せると同じである。誇りとすべきことは必ずしも人種の純粋なる点....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
態度についての問答があります。維摩の説は要するに、この現実に生きている以上、広い
包容力と強い浄化の力をもって、あらゆる価値を活して行く積極的の態度でなくては人間....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
。天気の日眺めると、それらしいものは幅の広い河原を作っているが、天地の大に対する
包容力が足らないし、元々、あるがままに出来た河原なので、秩序もないし、統制もない....
「三国志」より 著者:吉川英治
けの魅力があった。曹操の長所のうちで最も大きな長所は有為な人物を容れるその魅力と
包容力である。 かれもまた、よく士を愛し、とりわけ荀※に対してなどは、 「君は....