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北半球
「北半球〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北半球の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
った――急に煤煙《ばいえん》が立ち増さって、せわしく冬じたくを整えながら、やがて
北半球を包んで攻め寄せて来るまっ白な寒気に対しておぼつかない抵抗を用意するように....
「宇宙爆撃」より 著者:蘭郁二郎
事のようでございます、それからもう一つ面白いことは、赤道の上ではどうやら北極――
北半球から来る磁力線の方が、南から来るものよりも多いようでございます、これは普通....
「春六題」より 著者:寺田寅彦
ける三月の平均温度が摂氏何度であるかを知らなくても職務上少しもさしつかえはない。
北半球の春は南半球の秋である事だけを考えてもそれはわかるだろう。 春という言葉....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
、たいへんなことが起りはじめましたよ」 博士が指した壁のうえの映写幕に、地球の
北半球の一部がうつっていた。地平線は丸く曲《まが》っていた。地表から何物かが、ふ....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
てしずかにいったことである。 「あいつは、大馬鹿者じゃよ。渦巻気流というものは、
北半球と南半球とでは、あべこべに巻くのだ。あの設計図にあるのは、
北半球用のエンジ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
ころから二文は本章の後の方に再現する。その個所の訳註を参照。)雲霞の如き野蛮人は
北半球のあらゆる地方から集ると見えた。彼らは進むにつれて新らしい暗黒と恐怖とを集....
「歳時記新註」より 著者:寺田寅彦
月二十五日『東京朝日新聞』) 五 秋分 昨日まで
北半球の上に照っていた太陽がまさに南半球へ越えんとして丁度赤道の真上に来る日であ....
「沈黙の水平線」より 著者:牧逸馬
先年筆者は、一月元旦に濠洲のシドニイに着き、一月、二月と、われわれの住むこの
北半球でいう冬の盛りを彼地で暮らして、南半球の真冬が何んなものであるかを経験して....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ふたりはハンドルの下に帰った、だが嵐はいつやむであろうか。 南半球の三月は
北半球の九月である。夜が明けるのは五時ごろになる。 「夜が明けたらなんとかなるだ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ば、これを奉戴服膺するにも、万国の形勢を知るの必要あり。しかるにわが国において、
北半球の国情、民俗は比較的熟知せられ、かつ余も二回欧米各国を周遊したれば、一とお....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
は、今日もはや人々の常識となっているところであるが、一口にこれを説明すれば、冬期
北半球では西北の風が吹く。特にこの傾向は上層では強いのであって、随って、シベリヤ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
められているが、以前はもっと遅く、冬もよっぽど寒くなってからの祭であって、多分は
北半球では太陽が南の端まで下り、これから少しずつ北へ還って来るという、冬至の前後....