北天[語句情報] » 北天

「北天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

北天の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
婢が駈けて来て洗濯物を取り入れた。 やがて食卓から立って妻児が下りて来た頃は、北天の一隅に埋伏し居た彼濃い紺※色の雲が、倏忽の中にむら/\と湧き起った。何の艶....
十二支考」より 著者:南方熊楠
には、麪麭《パン》で馬を飼った数例を挙ぐ。『馬鳴《めみょう》菩薩伝』にいわく、昔北天竺の小月氏国王、中天竺を伐ちて三億金を求む。中天王わが国に一億金すらなしとい....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
いう本は信用のできるものではあるまいが、その中に次のようなことを伝えている。――北天竺|乾陀羅国の見生王は生身の観世音を拝みたくて発願入定三七日に及んだ。その時....
西航日録」より 著者:井上円了
幅に面するがごとし。 雨過五湖春色研、近山如笑遠山眠、不知造化有何意、画幅懸来瑞北天。 (雨があがって五湖の春景色はとぎすまされたように美しい。近くの山はほほえ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
を送って赤道の風が吹く。ひるさがりにわが皇国の遠いことを改めて思う。太陽はすでに北天の中央にある。) また、五絶二首を得たり。 太陽直下洋、水与。 (太陽の真....