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北平
「北平〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北平の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
街道から奈川渡に出て、そこから、大野川に行って、山にかゝり、降りる時は、飛騨側の
北平の雪渓を渡って、平湯鉱山から平湯に出て、それから高山へ出たらしいのだす。私も....
「運命」より 著者:幸田露伴
んや、太祖が熟慮遠謀して施為せるところの者は、即ち是れ孝陵の土|未だ乾かずして、
北平の塵既に起り、矢石京城に雨注して、皇帝|遐陬に雲遊するの因とならんとは。 ....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
、セミヨノフ将軍が蹉跌して巨大な国際的ルンペンとなり、ホルワット将軍が金を蓄めて
北平に隠遁したあとは、巴里に隠れておられる父君ウラジミル大公……仮名ルセル伯爵の....
「焦点を合せる」より 著者:夢野久作
事もないが、それじゃ王君に済まない事になるんだ。王君からの電話に依ると君は目下|
北平でヨボヨボしている白系露人の頭領、ホルワット将軍の秘書役だったが、日本の田中....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
にしても北支問題は一段落ついたので、之で安心だと思っていた処、翌日の六月十二日の
北平からの通信によると、今度は問題は一転して察哈爾(チャハル)省に向かったという....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
にしても北支問題は一段落ついたので、之で安心だと思っていた処、翌日の六月十二日の
北平からの通信によると、今度は問題は一転して察哈爾(チャハル)省に向ったというの....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
に氾濫する。些少の低地や温地帯には、長く停滞して湖水の面影をなす。 こうした河
北平野に散在してる村落は、人の住宅というよりも、人の窖とか巣とかいう観がある。少....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
い。」そういって歎息しているが、疑惑は咀われてもなお執拗につきまとって離れない。
北平の胡同の石塀から表の街路に枝を出して、ここにもかしこにもといったように、夾竹....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
た。そして支那をけしかけて日本と喧嘩させるようにした。 馬占山《ばせんざん》が
北平《ペーピン》の軍司令官になった。 南京《ナンキン》では張学良《ちょうがくり....
「数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
する意志はないのであろう。米国の女流数学者コナンツ女史は、支那数学研究の目的で、
北平(旧北京)の燕京大学教授となり、現に同校の陳教授という人とともに『四元玉鑑』....
「三国志」より 著者:吉川英治
鹿の人で李典、字は曼成という者だの――徐州の刺史陶謙だの――西涼の太守馬騰だの、
北平太守の公孫※だの――北海の太守|孔融なんどという大物が、おのおの何千、何万騎....
「三国志」より 著者:吉川英治
けていた折はあわよくば洛内に軍を進めんとうかがったりしながら、この書面を見れば、
北平の公孫※と国境の争いを起したによって、兵糧不足し、軍兵も足りないから、合力し....
「三国志」より 著者:吉川英治
を求めた。 満寵は答えて、 「河北には、別して変った事態も起っておりませんが、
北平の公孫※は、袁紹のために亡ぼされました」 聞いて驚いたのは座にあった玄徳で....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
ちに御物川の上流に出ることとなった。それからだんだんと内地人を雄勝城にうつし、仙
北平野の拓殖も進んで来る。蝦夷も次第に内地化して、いわゆる俘囚となって来たのでは....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
斎など十軒ばかりの文房具屋の便箋の版木五千ばかりのうちから、四百六十何枚を選んで
北平箋譜というのを拵えた。それのつぎに十竹斎箋譜の翻刻をやり出し、第二集を印刷中....