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北斗七星
「北斗七星〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北斗七星の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼は昔の彼ならず」より 著者:太宰治
輪のうす赤い花をひらいているぼけの素焼の鉢《はち》が飾られていた。軸は、仮表装の
北斗七星の四文字である。文句もそうであるが、書体はいっそう滑稽であった。糊刷毛《....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
かの星の赤いなかに、その星一つは優れて大きく金色《こんじき》に輝いていた。それは
北斗七星というのであろうと小雪は思った。 女はその星をしばらく拝していたが、や....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ると思ったらしい。それから五、六日の後に、柳はそこを立ち去って行くえを晦ました。
北斗七星の秘密 唐の玄宗皇帝の代に、一行という高僧があって、深く皇帝の信任を得....
「橋」より 著者:池谷信三郎
た。空には星が冷やかな無関心を象徴していた。彼女にはあの坂の向うの空に光っている
北斗七星が、ああやって、いつものとおりの形を持していることが不自然だった。自分の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
物見のためなんです」
「暗いところで何が見えます」
「天には星の光が見えます――
北斗七星の上に動かない星があります、右は牡牛座で、左は馭者座《ぎょしゃざ》でござ....
「お父さん」より 著者:林芙美子
星さまがぴかぴか光っています。その星にはみんな名前がついているのだそうです。僕は
北斗七星を知っています。星で東西南北がわかるというのもふしぎです。 それから、....
「山の別荘の少年」より 著者:豊島与志雄
のこと、それから水星や火星や木星や土星のこと、大熊星座《おおくませいざ》のなかの
北斗七星《ほくとしちせい》のこと、小熊星座のなかの北極星のこと、次には、アンドロ....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
「ほうら、あそこに、柄杓の恰好に並んだ星が、七つ見えるだろう。わかるな。あれを
北斗七星というのじゃ。」 次郎は、やっと自分にかえって、老人の説明をききながら....
「『注文の多い料理店』新刊案内」より 著者:宮沢賢治
が》しに行くぞお」と叫《さけ》び、森は「来《こ》お」と答えました。 3 烏の
北斗七星 戦《たたか》うものの内的感情《ないてきかんじょう》です。 4 注....
「烏の北斗七星」より 著者:宮沢賢治
青黒い夜の空を、どこまでもどこまでものぼって行きました。もうマジエル様と呼ぶ烏の
北斗七星《ほくとしちせい》が、大きく近くなって、その一つの星のなかに生えている青....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
清君は、槍岳の一番高い岩の上に、立ち上り、東の方を向いて、合掌した。 空には、
北斗七星が銀色に、またたいている。 昔、名将|真田幸村《さなだゆきむら》は、「....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
、京津線との乗換場所である。夜半、駅のホームに立って冴えた空を眺めると、頭上高く
北斗七星がきらめいていた。北極星は、東京付近で見るのよりも地平高きところにある。....
「三国志」より 著者:吉川英治
た皆、片手に鋭利な真剣を提げている。 さらに四人、同じ姿の者が、車の先に立ち、
北斗七星の旗を護符のごとく捧げていた。そしてなお五百人の鼓兵が鼓を持ってこれに従....