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北日本
「北日本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北日本の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
る。猫は平安朝に朝鮮から舶来したと伝えられている。北海道のひぐまも虎と同様で、東
北日本の陸地の生まれたとき津軽海峡はおそらく陸でつながっていたのではないかと思わ....
「津浪と人間」より 著者:寺田寅彦
昭和八年三月三日の早朝に、東
北日本の太平洋岸に津浪が襲来して、沿岸の小都市村落を片端から薙ぎ倒し洗い流し、そ....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
組員をあつめても、なかなか思うような人は集められない。これは、龍睡丸にかぎらず、
北日本の漁船や小帆船は、みな、こんなありさまであった。 そこで、船が、この冬ご....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
難くない。いかなる猛獣や毒虫が住むかも知れぬ原始の山野を歩くのに比べれば、南鮮と
北日本を結ぶ航海の方ははるかに易々たるものであったに相違ない。 戦後の今日、朝....
「蜻蛉返り」より 著者:佐藤垢石
それは伊豆半島の南端|石廊岬から大瀬あたりへかけての海である。この辺へくる鰡は、
北日本の方から次第に下ってきて、房州から東京湾あたりの群れを集め、さらに相模湾を....
「生不動」より 著者:橘外男
て更に一時間半、留萌本線の終端駅と言えばすこぶる体裁よく聞えるが、吹雪の哮え狂う
北日本海の暗い怒濤の陰に怯えながら瞬いているような侘しい漁師町と思えば間違いはな....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
芝居の沙汰ではない。 長年の立場からいおう。 名和家は平安朝いらいの旧家で、
北日本海第一の大岳といわれる大山のふもとに住み、王朝藤原氏が盛んなころにできた大....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
る。一山を上下するに此の如き険悪なる山稜の長く続く所は、唯一の穂高山を除いて、南
北日本アルプスにも類はあるまいと思う。 直ぐにも出発して元の路を三窓に引返し、....