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北本
「北本〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北本の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「栗の花の咲くころ」より 著者:佐左木俊郎
行っても、三時間で行けるところだった。汽車もあるにはあるが、小牛田《こごた》で東
北本線に乗り換え、瀬峯《せみね》まで行ってから軽便鉄道で築館《つきたて》まで行き....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
がかかって、急いでそこを出ると、今度は上野駅へ行ってみるのであったが、ちょうど東
北本線の急行の発車が、夜の七時何十分かのほかにないことが解ると、自分のしているこ....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
へ着くまでには、まさか自分も帰りついていられるであろう。その安心が一つあった。東
北本線は、山陽線とちがって、被害をうけていない、それも、ひろ子を安堵させた。リュ....
「風知草」より 著者:宮本百合子
を新聞紙にぶちまけたのをたべたべ、重吉は一人で網走から東京まで帰って来た。同じ東
北本線を、重吉は四ヵ月前、北海道弁の二人の看守の間にはさまれ、手錠をかけられ、青....
「伸子」より 著者:宮本百合子
なかった。彼女は、仕事をしたいという理由で、佃の承諾を得た。 農繁期なので、東
北本線の急行はすいていた。 伸子は、日のさし込まない側の、居心地よい場所をとる....
「たずねびと」より 著者:太宰治
度し難いものです。 私たちの計画は、とにかくこの汽車で終点の小牛田まで行き、東
北本線では青森市のずっと手前で下車を命ぜられるという噂も聞いているし、また本線の....
「みのりを豊かに」より 著者:宮本百合子
であった。 どうやら帰京して、上野駅で人を待つ用事が起った。待つ列車は青森発東
北本線の上りで、夜の九時すぎにつく予定であった。 大混雑をぬけて出口に立ちつく....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
で三十分ほどで海岸まわりの本線にのって無事つきました。 東海道と山陽本線は、東
北本線と何たる異いでしょう。いままでよりもずっと時間がかかりここまで来たのに、ま....
「猫の穴掘り」より 著者:寺田寅彦
れたような心持がして面白い。打出されたところは昔|呉竹の根岸の里今は煤だらけの東
北本線の中空である。 高架線路から見おろした三河島は不思議な世界である。東京に....
「雀の宮物語」より 著者:田中貢太郎
東
北本線の汽車に乗って宇都宮を通過する者は、宇都宮の手前に雀の宮と云う停車場のある....
「山の神殺人」より 著者:坂口安吾
十万円で息子を殺さす ――布教師ら三名逮捕―― 【青森発】先月二十三日東
北本線小湊、西平内間(青森県東津軽郡)線路わきに青森県上北郡天間林村天間館、無職....
「山の春」より 著者:高村光太郎
っかちに咲きそろい、リンゴ畑も、梨畑も、青白くすでに満開になる。北上川にそって東
北本線を下る車窓から旅客の見るリンゴの花のきよらかな美しさは夢のようだ。 わた....