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「北殿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

北殿の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
、この辺一帯の地は、まさしくこの人の所有権内にうつり、そうしてお城あとの中の「江北殿《こうほくどの》」と呼ばれている部分の修補と復興が、これから女王の宮殿となり....
『新訳源氏物語』初版の序」より 著者:上田敏
、ことしこそ、なりはひに頼む所少く、田舎のかよひも思ひがけねば、いと心|細けれ、北殿こそ聞き給へや」とあるには、半蔀几帳の屋内より出でて、忽ち築地、透垣の外を瞥....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
設立をうかがって見ると、土御門天皇の建仁元年七月二十七日に、後鳥羽上皇は二条殿(北殿)の弘御所を和歌所と定められ、前日来仰せを蒙っていた者たちが、その夜、役員の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
院統のかたがたすべても――りくぞくとして六波羅へ避難してきた。そのため六波羅では北殿から界隈いちめんの武家やしきまでをそれの収容にあてて、いまもかりの皇居はそこ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
高氏の首を梟けずにおくまいぞ」とは今や六波羅中の合い言葉であり憤怒であった。 「北殿っ。ちょっと、おいで下さいませぬか」 すると。いちど立ち去った鬼六が、何事....
私本太平記」より 著者:吉川英治
することは不可能だ。彼はひそかにあきらめた。 執事の高ノ師直は、定刻、六波羅|北殿の廂の一室で、いつもどおり坐っていた。 諸国との往来|文書、鎌倉にいる直義....