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北陸地方
「北陸地方〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
北陸地方の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
か》えがなくば御僧《おんそう》とご一所《いっしょ》に。
快く頷《うなず》いて、
北陸地方を行脚《あんぎゃ》の節はいつでも杖《つえ》を休める香取屋《かとりや》とい....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
うしておびただしい人命と財産を奪ったように見える。あの恐ろしい函館の大火や近くは
北陸地方の水害の記憶がまだなまなましいうちに、さらに九月二十一日の近畿地方大風水....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た検地の役人というのは、今いう江戸の勘定役人で、市野|某《なにがし》という者だ、
北陸地方からずっと巡り巡りてこの近江の国に入り込んだのだが、本来この市野某という....
「岡ふぐ談」より 著者:佐藤垢石
ず嫌いというものだ。 元来、蝗は関東から東北地方の人々が好んでよく食う。信州や
北陸地方の人々も、酒の肴にする。支那でも盛んに食い、中央亜細亜方面では佳饌のうち....
「魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
だけでも四十種類以上あるから、日本全国調べたなら随分数多い種類に達するであろう。
北陸地方でごり、京都でどんこ、信州でうばがしら、江州でおこぜ、美濃でびんが、駿河....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
ある。大きいのは四寸位にまで育って腹に吸盤のついていないものが上等とされている。
北陸地方では鰍のことを鮴と呼んでいるが、これも変わった種類ではない。今年の八月の....
「冬の鰍」より 著者:佐藤垢石
タキタといって二十匁以上にも育つ同じ種類のものもいるが、これは至って不味である。
北陸地方では鰍のことを鮴と呼んでいるが、変わった種類ではない。天明頃、長崎へ来て....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
、総、常、野、武、信の諸州にも伝播し、当年に至りては奥州に漸入するを見る。ひとり
北陸地方に、いまだその流行するを聞かざるなり。これによりてこれを推すに、このこと....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
のですが、他の国では見かけないものであります。 ここで書き添えておきたいのは、
北陸地方で見られる自在鉤であります。特に越前、加賀、越中のものは立派で、炉の道具....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
は時間が少ないから、この三つのうちの、働く着物の話だけをする。仕事着を東北地方や
北陸地方では、デタチまたはデダチという。腹掛だけをヅタツと謂ったり(北飛騨から能....
「かぶらずし」より 著者:中谷宇吉郎
。それを重石《おもし》を強くしてこうじでつけたもので、非常にうまい漬け物である。
北陸地方では、すしといえば、たいてい押しずしであって、江戸風の握りずしは、近年に....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
いた。カベルと被るというのと一つの言葉である。その周囲の四国でも、九州でも、また
北陸地方でも、まだイタダキという昔の名を持っている。しかもその戴きが、すでに天秤....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
である。今でも「穢多の水上」と云われた上方地方から、広く四国・九州・東海・東山・
北陸地方まで、文字知らぬ爺さん婆さんは大抵エッタと云っている。この称は近ごろにな....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
とも云い、また警察事務に従事したいわゆる番太の事をも、ハチヤと呼ぶ場合があった。
北陸地方でトウナイと呼ばれたのも、つまりは同じ御坊の流れの者であるが、これはハチ....
「三州仕立て小蕪汁」より 著者:北大路魯山人
はナマナマしく濃いので、私には田舎味噌のほうがよく、それのみを用いている。信州、
北陸地方では、味噌が往々自家でつくられているが、あまりたくみなものは感心できない。(昭和九年)....