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「匹夫の勇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

匹夫の勇の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
するように願います」 母「はい、私は喰《た》べません、餓死致します、お前の様な匹夫の勇を奮って浪島の家名を汚《けが》す者の顔を見るのが厭だから私は餓死致します....
火薬船」より 著者:海野十三
。 「じゃあ、船長……」 「まあ、聞け」と虎船長は、制して、 「だが、われわれは匹夫の勇をいましめなければならない」 「えっ、いまさら、匹夫の勇などとは……」 ....
困惑の弁」より 著者:太宰治
れにまた身のほど知らぬ自惚れもあり、人の制止も聞かばこそ、なに大丈夫、大丈夫だと匹夫の勇、泳げもせぬのに深潭に飛び込み、たちまち、あっぷあっぷ、眼もあてられぬ有....
三国志」より 著者:吉川英治
なく、逢紀は、人を知って機を逸す類の人物だし、そのほか顔良、文醜などに至っては、匹夫の勇にすぎず、ただ一戦にして生捕ることも易かろう。――なお、見のがし難いこと....
三国志」より 著者:吉川英治
血気強暴にはやり給い、呉の諸君は、為にみな、しばしば、心を寒うしています。どうか匹夫の勇は抑えて、王覇の大計にお心を用いて下さい」 と、諫めた。 孫権も、理....
三国志」より 著者:吉川英治
、三日目にまた陸遜のところへ詰めかけてきた――が、陸遜は依然としてゆるさず、 「匹夫の勇に逸るなどは、各※の任ではあるまい」と、ほろ苦い顔して圧えた。 周泰は....
三国志」より 著者:吉川英治
てて馳け上がろうとすると、山上にもう一声、呵々と大笑する孔明の声がひびいて、 「匹夫の勇とは、それ汝自身の今の姿だ。求むるはこれか」と、左右に下知すると、同時に....