医療[語句情報] »
医療
「医療〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
医療の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生きている腸」より 著者:海野十三
黴くさい医学書が山のように積みあげられ、そしてわけのわからぬ錆ついた手術具や
医療器械やが、所もせまくもちこまれている医学生吹矢の室は、もともと奇々怪々なる風....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
いらしい。 エジプトの伝説ではトート(Thot)の神が人間に天文、占筮と魔術、
医療、文字、画法を教えたことになっている。太陽や遊星が十二宮の獣帯に各一〇日ずつ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
はわが家に一泊を承知しないでホテルに引上げて行った。――そしてその翌朝になると、
医療器械のギッシリ詰まっているらしい大きな鞄を下げ、まるで事務員かなにかのように....
「わが町」より 著者:織田作之助
、マラリヤ、コレラ、赤痢で死ぬ者も無論多かった。 契約どおり病院はあった。が、
医療設備など何ひとつなく、ただキナエンだけは豊富にあると見えて、赤痢にもキナエン....
「光の中に」より 著者:金史良
隣保事業の団体で、そこには托児部や子供部をはじめとして市民教育部、購買組合、無料
医療部等もあって、この貧民地帯では親しみ深い存在となっていた。赤ちゃんや、子供の....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
、いまだにそのききめなきはざんねんなり。われわれ二少年をこのまま連れ戻ろうとす。
医療の用意をたのむ” 「ほう、二少年とも人事不省だそうだ。それをたすけて、第四斥....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
州|逗子に過ごした時、新婚の渠の妻女の、病厄のためにまさに絶えなんとした生命を、
医療もそれよ。まさしく観世音の大慈の利験に生きたことを忘れない。南海霊山の岩殿寺....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
見ざりしに、意中の人は捕縛されつ。 その時既に精神的絶え果つべかりし玉の緒を、
医療の手にて取留められ、活くるともなく、死すにもあらで、やや二ヶ月を過ぎつる後、....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
っていた。髪|艶かに姿白く、袖もなえて、露に濡れたような風情。推するに渠は若山の
医療のために百金を得まく、一輪の黒百合を欲して、思い悩んでいるのであろう。南天の....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
は、蒼筋の勝ったのと、赤い線の多いのと、二枚|解剖の図を提げて、隙間一面、晃々と
医療器械の入れてあるのがちょうど掻巻の裾の所、二間の壁に押着けて、直ぐ扉の横手に....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
を抑えたまま、ウンといって其の場に仆れてしまった。一体どうしたというのでしょう?
医療器だと思って安心していたのが、俄然殺人器に転じてしまったのです。駭いたのも無....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
新科学の研究を応用して渠らの感覚欠如や精神欠陥を精査し、根本の病因を究めてこれを
医療するのが科学的でもありかつ有効でもある。尤も今日の科学はマダ研究が足りないか....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ました。 日本でも、現在、九州で、ある青年が肺病にかかって、相当費用を惜しまず
医療を加えましたが、どうも体が弱るばかりでしたので、医者から体育と養生の根本を聴....
「四つの都」より 著者:織田作之助
って)「実は車内に急病人が出来ましたので……」 庄平は頷いて、トランクの中から、
医療器具を取出しながら、 庄平「病人はどこです」 車掌「車掌室に寝かせてあります....
「わが町」より 著者:織田作之助
人であった。マラリヤ、コレラ、赤痢は勿論である。 契約どおり病院はあった。が、
医療設備など何ひとつなく、ただキナエンだけは豊富にあると見えて、赤痢にもキナエン....