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十二指腸
「十二指腸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十二指腸の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
一は父の言葉を奪った。
「戸沢《とざわ》さんは何だって云うんです?」
「やっぱり
十二指腸の潰瘍《かいよう》だそうだ。――心配はなかろうって云うんだが。」
賢造....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
た。こんどの医師は親切で評判な人であった。診察の結果では、どうもよくわからぬが、
十二指腸かもしれないから、一週間ばかりたって大便の試験をしてみようと言った。肺病....
「一九二九年一月――二月」より 著者:宮本百合子
のような金のたまがついて居る。それをたまの方から嚥《の》み下さなければならない。
十二指腸から胆汁をとる療法だがこのゾンドなるものをかけられる時は一種悲しき芸当の....
「愉快な話」より 著者:豊島与志雄
るに如かず。然し禿は世に存在する。 禿と同様に病気も存在する。筆者は昨年末に、
十二指腸潰瘍と
十二指腸周囲炎との併発症で、病床に横たわる身となった。いろいろ説明....
「舞踏病」より 著者:豊島与志雄
まだ安心がならないと見えます。そして三回目には、僕の方でも病原をつきとめました。
十二指腸虫の寄生がそれです。病原と云っても根本の病原で、それから来る営養不良や神....
「十一谷義三郎を語る」より 著者:豊島与志雄
さっぱり分らない様子で、ただ笑顔を示すきりだった。其後、私はあまり酒をのみすぎて
十二指腸潰瘍にかかり、病が癒えて後もなおこりずに酒に親しみ、従って十一谷君を誘惑....
「稀有の犯罪」より 著者:小酒井不木
無い。腸の方へ行ったのかしら」 こういって、仙波は何となくあわてた様子をして、
十二指腸、小腸、大腸、直腸を切り開き、次で、その内容を調べて見ましたがダイヤモン....