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十体
「十体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十体の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
指さされた店の飾り段を見ながめると、こはそもなんと不思議! 同じそのまがい雛が
十体ほどもあるのです。しかも、男雛ばかりか、女雛もそろっているうえに、そのまた男....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
。そこは西に面した高い城壁の上であったが、あわい月光の下、人影とおぼしきものが数
十体、まるで将棋《しょうぎ》の駒《こま》をおいたように並んでいるのであった。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の山に消えてしまう。 さて、石の千体の羅漢はこれから始まる。あるところには五体
十体、やや離れて五
十体、駒井甚三郎は、その目をひくものの一つ一つをかぞえて行くう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
させたということで、後に特志の人がその間にきざんだ仏像を見つけたものだけでも百五
十体、なお幾多の隠れたるものが想像される。人間の齢《よわい》の頂上を祝《ことほ》....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
自分で仏像をきざむ、倅の五忘には小さい時から仕込んだから、親子鼻唄マジリで年に二
十体も仏像を刻めば大そうなミイリになる。泥づけにして、千年前、六百年前、何々寺の....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
表作なる、高野山の廿五菩薩来迎図にしても、興福院の来迎図にしても、知恩院の阿弥陀
十体像にしても、皆山から来向う迅雲に乗った姿ではない。だから自ら、山は附随して来....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
おれば建築家の参考となったであろう。堂の中には百観音が祭ってあった。上り下りに五
十体ずつ並んで、それはまことに美事なもので、当寺の五百羅漢と並んで有名であります....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
すれば、手にとって愛玩なさる様々な光沢の玉のごときものであった。定家はその歌体を
十体に分けて、長高・見様・面白・有一節・濃様・鬼拉・幽玄・事可然様・麗様・有心と....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、たれの手にもつかまらない。 由比ヶ浜の波は、そうした犬神憑きの死骸を、もう幾
十体呑み去っていたことか。犬神憑きはたいがいここへ走ッて来ると死ぬのであった。そ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
やただ凝然と、大床の紅に身も痺れ心もまったく打たれてしまった。 自刃していた幾
十体の亡骸はすべて二列となってその列を乱しもせずにうっぷしていた。多くは割腹した....