十六[語句情報] » 十六

「十六〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十六の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
、どこでも盛んに持てはやされていた。 「何しろ先生、盗みにはいったお大名屋敷が七十六軒、盗んだ金が三千百八十三両二分だというのだから驚きます。盗人じゃございます....
疑惑」より 著者:芥川竜之介
変りましたら。」などと、だんだん軟化致し始めました。そうしてその年の変った明治二十六年の初夏には、いよいよ秋になったら式を挙げると云う運びさえついてしまったので....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
出会いましたから、その場で面々御褒美を頂いた上、こそこそ退散致してしまいました。十六 さて若殿様は平太夫《へいだゆう》を御屋形へつれて御帰りになりますと、そ....
十円札」より 著者:芥川竜之介
夕明りの中にしみじみこの折目のついた十円札へ目を落した。鼠色の唐艸《からくさ》や十六|菊《ぎく》の中に朱の印を押した十円札は不思議にも美しい紙幣である。楕円形《....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ました。するとすぐに折り返して、三浦から返事が届きましたが、見るとその日は丁度|十六夜《じゅうろくや》だから、釣よりも月見|旁《かたがた》、日の暮から大川へ舟を....
河童」より 著者:芥川竜之介
早いか、もちろん歩いたりしゃべったりするのです。なんでもチャックの話では出産後二十六日目に神の有無《うむ》について講演をした子どももあったとかいうことです。もっ....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
》一つのお蓮は、夜明前の寒さも知らないように、長い間《あいだ》じっと坐っていた。十六 お蓮《れん》は翌日《よくじつ》の午《ひる》過ぎまでも、二階の寝室を離れ....
湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
ことになるのかも知れない。………… * * * * * 大正十年五月十六日の午後四時頃、僕の乗っていた※江丸《げんこうまる》は長沙《ちょうさ》の桟橋....
蜘蛛の糸」より 著者:芥川竜之介
て居ります。極楽ももう午《ひる》に近くなったのでございましょう。 (大正七年四月十六日)....
お時儀」より 著者:芥川竜之介
はない。午前もお嬢さんの乗る汽車は保吉には縁のない上り列車である。 お嬢さんは十六か十七であろう。いつも銀鼠《ぎんねずみ》の洋服に銀鼠の帽子をかぶっている。背....
大川の水」より 著者:芥川竜之介
しばしば、その世話物の中に用いたものは、実にこの大川のさびしい水の響きであった。十六夜《いざよい》清心《せいしん》が身をなげた時にも、源之丞《げんのじょう》が鳥....
さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
た。デルブロオのビブリオテエク・オリアンタアルを見ると、「さまよえる猶太人」は、十六世紀の初期に当って、ファディラの率いるアラビアの騎兵が、エルヴァンの市《まち....
彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
ざる如し。 十四、どこか若々しき所ある事。 十五、皮肉や揚足取りを云わぬ事。十六、手紙原稿すべて字のわかり好き事。 十七、陸海軍の術語に明き事。少年時代軍....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
着、チロールからドイツに入り、スツットガルト、ハイデルベルヒ、ケルンを経て、四月十六日にはベルギーのブラッセルにつき、オステンドから海を渡ってヂールに帰り、同じ....
狂人日記」より 著者:秋田滋
なってしまう。完全に無くなってしまうのだ。腐ってしまえばそれが終りだ。 六月二十六日―― 殺すということがなぜ犯罪になるのだろう。本当に、なぜだろう。それは....