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十口
「十口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十口の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「行人」より 著者:夏目漱石
な性質《たち》であった。お兼さんは愛嬌《あいきょう》のある方であった。お兼さんが
十口《とくち》物をいう間に嫂は一口《ひとくち》しかしゃべれなかった。しかも種が切....
「うつり香」より 著者:近松秋江
……さあ出て行っておくんなさいッ」 私がつい一と口くちを出すと、また図に乗って
十口も文句を並べた。 「猫や犬じゃあるまいしそんなに早く出てゆかれるものか」 「....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
話し置き願いまする」 「さっきから聞いていれば、わしが一口|喋る間にお前さんは二
十口も喋るね。北国人には珍しいお喋りじゃ」 「これは御挨拶です」 「まず何よりも....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
にも上っておりますが、凡そ一ヵ月も籠って調べたところ、三千口のうち光っている刀は
十口ともなかったという、実に呆れた有様です」 ――それからまた、彼は、こうもい....