十方世界[語句情報] » 十方世界

「十方世界〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

十方世界の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
光を磨き、勇猛に正義の剣を振い、穆《ぼく》たる玉の如き徳を含んで、遂に神人合一、十方世界を全身とする努力になければならぬ」(『日本精神の研究』)。この心境描写は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とも刃物を持つな、一指たりとも力を現わすなよ、われと我が胸へ合わするこの合掌が、十方世界縦横|無礙《むげ》、天下太平海陸安穏の護符だよ」 与八はそれを、なるほ....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
るのです。ああ法水様、申す迄もなく終局には、この真理中の真理が大焔光明と化して、十方世界に無遍の震動を起すに相違御座いませんけれども……、まずそれに先き立って、....
南国太平記」より 著者:直木三十五
廬遮那《びるしゃな》如来、北方不空成就如来、西方無量寿仏、金剛|薩※《さった》、十方世界諸仏、世界一切の菩薩、智火に不祥を焼き、浄瑠璃の光を放ち、諸悪鬼神を摧滅....
本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
浮き沈むを見給ふにも、我身の上とぞ思はれける。(中略)念仏高く唱へて、光明遍照、十方世界、念仏衆生、摂取不捨と誦し給ひつゝ海にこそ入り給ひける』とあるのは、熊野....
法然行伝」より 著者:中里介山
ん 阿弥陀仏と心は西にうつせみの もぬけはてたる声ぞすずしき 光明遍照十方世界念仏衆生摂取不捨の心を 月影のいたらぬ里はなけれども ながむる人のこ....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
に拘らず、心に染むる光の影です。それ故にこそ遮られぬ光なのであります。 「光明、十方世界を照らす」「光明、河砂のごとく遍し」「光明、日月を勝過す」等の言葉があり....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
武蔵、見晴らしがよかろう」 「坊主、覚えておれ」 「乾物になるまで、そこから少し十方世界のひろさを見ろ、人間界を高処からながめて考え直せ。あの世へ行ってご先祖さ....