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十日
「十日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
した、頭の白い給仕が一人、静に鮭《さけ》の皿を運んで来た。……
(大正十五年四月
十日)....
「偸盗」より 著者:芥川竜之介
はり同じ主人に仕えるという事だけ、そののちかすかに風聞された。
(大正六年四月二
十日)....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
に家が倒れたり火事が始ったりしている画があって、そこへ二行に「明治廿四年十一月三
十日発行、十月廿八日震災記聞」と大きく刷ってあるのでございます。それを見た時、私....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
》であった。彼の病は重《おも》りに重って、蘭袋《らんたい》の薬を貰ってから、まだ
十日と経たない内に、今日か明日かと云う容態《ようだい》になった。彼はそう云う苦痛....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
度もその家《うち》へは行かないのかい。」
「うん。一度も行った事はない。が、もう
十日ばかりすると、また松江《しょうこう》へ下《くだ》る事になっている。その時|渭....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
《さっそく》引越してしまおうじゃないか? そうして陽気に暮すんだね、――何、もう
十日も経《た》ちさえすりゃ、おれは役人をやめてしまうんだから、――」
お蓮はほ....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
槍の柄《つか》の折れるまで戦った後《のち》、樫井の町の中に打ち死した。
四月三
十日の未《ひつじ》の刻《こく》、彼等の軍勢を打ち破った浅野但馬守長晟《あさのたじ....
「仙人」より 著者:芥川竜之介
こう云う商売をして、口を糊《のり》してゆくのは、決して容易なものではない。第一、
十日と天気が悪いと口が干上ってしまう。夏は、麦が熟す時分から、例の雨期へはいるの....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
《ごうしゃ》を極めていた祟《たた》りであろう。その証拠にはナザレの大工の子は、四
十日の断食しかしなかったようである。
又
悉達多は車匿《しゃのく》に....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
、幾分か安堵《あんど》して、その日はそのまま、下って来た。
それから、かれこれ
十日ばかりの間、修理は、居間にとじこもって、毎日ぼんやり考え事に耽っていた。宇左....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
はなかった。しかしどこか若木《わかぎ》に似た水々しさを具えた少年だった。ちょうど
十日ばかり以前のある午後、僕等は海から上《あが》った体を熱い砂の上へ投げ出してい....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
グッドの説を挙げて、一先ずペンを止《とど》める事にしようと思う。
(大正六年五月
十日)....
「田端日記」より 著者:芥川竜之介
みると、ぐらぐら動くやつが一本ある。どうも赤木の雄弁に少し祟られたらしい。 三
十日 朝起きたら、歯の痛みが昨夜よりひどくなった。鏡に向って見ると、左の頬が大....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
れられて聞きに行ったので、時は一八一二年二月二十九日、三月十四日、四月八日および
十日で、題目は塩素、可燃性および金属、というのであった。これも叮嚀に筆記を取って....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
見つけ出した。 それにはこんな題がついていた。 なぜか? 一八五一年六月二
十日―― 私は会議室から出た。私はブロンデルを死刑にした。彼はなぜ自分の五人の....