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十月
「十月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
十月の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
出来たのでございます。
するとあの大地震《おおじしん》で、――忘れも致しません
十月の二十八日、かれこれ午前七時頃でございましょうか。私が井戸|端《ばた》で楊枝....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
れた。そうしてついに空しくなった。……
寛文《かんぶん》十年|陰暦《いんれき》
十月の末、喜三郎は独り蘭袋に辞して、故郷熊本へ帰る旅程に上《のぼ》った。彼の振分....
「煙管」より 著者:芥川竜之介
懲《こ》りた斉広が、子孫に遺誡《いかい》でも垂れた結果かも知れない。
(大正五年
十月)....
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
呂翁は顔をしかめたまま、然《しか》りとも否《いな》とも答えなかった。
(大正六年
十月)....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
を呼びながら、もう息の絶えた母の顔に、食い入るような眼を注いでいた。
(大正九年
十月二十三日)....
「白」より 著者:芥川竜之介
集めていた宮城《みやぎ》巡回動物園のシベリヤ産|大狼《おおおおかみ》は二十五日(
十月)午後二時ごろ、突然|巌乗《がんじょう》な檻《おり》を破り、木戸番《きどばん....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
いつのまにか、ユウゴオの歌が浮んでいた。
四 父と子と
大正七年
十月のある夜、中村《なかむら》少将、――当時の軍参謀中村少佐は、西洋風の応接室に....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
たのであろう。あっと言う間に俺の脚は梯子段の七段目を踏み抜いてしまった。……
「
十月×日 俺はだんだん馬の脚を自由に制御することを覚え出した。これもやっと体得し....
「或る女」より 著者:有島武郎
日目に纜《ともづな》を解いて帰航するはずになっていた。その出発があと三日になった
十月十五日に、木村は、船医の興録から、葉子はどうしてもひとまず帰国させるほうが安....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
一生を終わってくれ。もうこの苦しみはおれ一人だけでたくさんだ」 ところが去年の
十月――と言えば、川岸の家で偶然君というものを知ってからちょうど十年目だ――のあ....
「悠々荘」より 著者:芥川竜之介
十月のある午後、僕等三人は話し合いながら、松の中の小みちを歩いていた。小みちには....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
云って、穢らわし相に下を向いて仕舞った。 (一九〇六年於米国華盛頓府、一九一〇年
十月「白樺」)....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
というのであった。これも叮嚀に筆記を取って。 そうこうしている中に、一八一二年
十月七日に製本徒弟の年期が終って、一人前の職人として、デビーの講義の筆記も送った....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
月二日―― 殺された子の両親が私に面会に来た。彼等はおいおい泣いていた。ああ。
十月六日―― 何も得るところが無かった。宿なしの無頼漢でもやったことだろう。あ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ものであります。 吉田内閣は、日本独立後初めて行われた総選挙のあとをうけて昨年
十月召集され、現に開かれておる第十五国会において成立せる内閣であります。その内閣....