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千古
「千古〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
千古の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
うものであります。同上
芸術
画力は三百年、書力は五百年、文章の力は
千古無窮とは王世貞《おうせいてい》の言う所である。しかし敦煌《とんこう》の発掘品....
「初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
ために開かれた自由の国土である。劫初《ごうしょ》以来人の足跡つかぬ白雲落日の山、
千古斧入らぬ蓊鬱《おううつ》の大森林、広漠《こうばく》としてロシアの田園を偲《し....
「放送された遺言」より 著者:海野十三
授の一人が『ニュートンの法則を忘れた君は物理学界からただちに破門すべきだ』とか『
千古不易の勢力不滅律はどうしてくれるんだ』など、私の耳の近くでどなった。私はいま....
「宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
なるほど、あの怪物は生きてはいるが、意識がないようである。僕から見れば、博士は
千古不朽の大発明をしたように思うが、当の博士としては、これではまだ研究を完成して....
「蠅男」より 著者:海野十三
蠅男か?」と、ずいぶん無遠慮な疑問符号がつけてあった。 「恩師殺しに秘められたる
千古の謎!」などという小表題で、三段ぬきで組んであった。 「ああ帆村はん。これ、....
「地球盗難」より 著者:海野十三
彼は廻り路をして、問題の櫟林の見える街道へ出た。その森は気にして見るせいか、
千古の秘密を蔵しているように欝蒼と茂っていた。しかしたとえどんな魔物が棲んでいよ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
題は音の変化なのだ。ところがさしもの聖オリゲネスさえ嘆称を惜しまなかったと云う、
千古の大魔術師――亜歴山府のアンティオクスでさえも、水風琴の遠隔演奏はしたと云う....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
と霞んでしまったのである。――大秘境「|悪魔の尿溜」はちらりと裾をみせ、それなり
千古の神秘を人にみせることをしなかった。 三人はしばらく感慨ぶかげに立っていた....
「火星兵団」より 著者:海野十三
時が来るのではないかと。なぜなれば、あなたはきっと、オリオン星座附近に横たわる、
千古の秘密について興味をもち、そうしてついに一つの恐しい答えを得るかも知れないか....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
。心配なことである。 ついに国交断絶! 五月十七日。―― この日こそ、
千古にわたって記憶せらるべき重大な日となった。 東洋一帯を、有史以来の大戦雲が....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
はしばらくおくも、後代にのこすと誇称する全集がその編集に万全の用意をなしたるか。
千古の典籍の翻訳企図に敬虔の態度を欠かざりしか。さらに分売を許さず読者を繋縛して....
「紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
く、霧のごとく空を滑りゆくのだった。 そうと知って、紅琴は愕然としたけれども、
千古の神秘をあばこうとする、狂的な願望の前には、なんの事があろう。二人は、互いに....
「孟母断機」より 著者:上村松園
」 息軒安井仲平先生のお言葉こそ、決戦下の日本婦人の大いに味わわなくてはならぬ
千古不滅の金言ではなかろうか。そして孟母の心構えをもって、次代の子女を教育してゆ....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
伝の狂態は姑く措くも、後代に貽すと誇称する全集が其編集に万全の用意をなしたるか。
千古の典籍の翻訳企図に敬虔の態度を欠かざりしか。更に分売を許さず読者を繋縛して数....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
タ」と澄んだ音を「ほとゝぎす」の声に響かせたかったかも知れない。支那人は「文章は
千古の事」といった。が、文章もおのずから匂を失ってしまうことは大川の水に変らない....