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「千句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

千句の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
つの運動の主題と見ることもでき、表六句をそう見ることもできる。すなわち三句に百韻千句のはたらきがあり、表の内に一巻の姿をこめることもできるのである。 連俳の特....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の例を挙げ置いたが(立小便と蹲踞《そんこ》小便)、その後見出でたは、慶安元年板『千句独吟之俳諧』に「佐保姫ごぜや前すゑて立つ」、「余寒にはしばしはしゝを怺《こら....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
に私は西鶴の古本を見せた。 西鶴は俳諧師で、三十八の歳|延宝八年の頃、一日に四千句詠じたことがある。貞享元年に二万三千五百句を一日一夜のうちによんだ。これは才....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
殿《かどわきどの》の人だまり 夕立や草葉をつかむむら雀《すずめ》 双林寺独吟千句 夕立や筆も乾《かわ》かず一千言 時鳥《ほととぎす》の句は芭蕉に多かれど....
旅の旅の旅」より 著者:正岡子規
まめきて見ゆ。 面白やどの橋からも秋の不二 三島神社に詣《もう》でて昔し千句の連歌ありしことなど思い出だせば有り難さ身に入《し》みて神殿の前に跪《ひざま....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
百韻が常の形であった。中には十百韻と称して百句十篇を一度に興行し、西鶴などは独吟千句をさえ試みているのである。この流行の変化は、俳諧の歴史としてはかなり重要なこ....