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「千思〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

千思の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
も厭なりで、二時間ばかりと云うものは黙坐して腕を拱《く》んで、沈吟して嘆息して、千思万考、審念熟慮して屈托して見たが、詮《せん》ずる所は旧《もと》の木阿弥《もく....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
あるから、如何なる名句をもってこれに次ぐも、到底竜頭蛇尾たるを免れないのである。千思万考、推敲《すいこう》百遍、竟《つい》に一辞をも見出す能わずしてその筆を投じ....
石狩川」より 著者:本庄陸男
考えられぬ。同じ釜の飯を食えば思うことはそんなに隔るわけのものでもない。「臣いま千思百慮して国家のためにこれを計る、カラフトの如きはしばらくこれを棄て、彼に用う....
魔都」より 著者:久生十蘭
つけても……」 と、こんな風なことをブツブツ呟いていたが、またしても首を垂れ、千思万思といった体に呻吟していたが、ややしばらくののち唐突《だしぬけ》に顔をあげ....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
の利害のいまだ詳《つまび》らかならざるものにおいてをや。これを採用せんとするには千思万慮歳月を積み、ようやくその性質を明らかにして取捨を判断せざるべからず。しか....
二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
足が遅いのでイツモ機会を取逃がしてしまう。存命していても二葉亭はやはりとつおいつ千思万考しつつ出遅れて、可惜多年一剣を磨した千載の好機を逸してしまうが落であるか....