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千種忠顕
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千種忠顕の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私本太平記」より 著者:吉川英治
は、さかんに言い寄っていたもう一人がいたのである。宮方一味の急先鋒と目されている
千種忠顕の弟とやらであった。 恐るべき競争者がいることは、元成も知っている。―....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
――俄に南へいそいだ御車には、万里小路藤房、季房、源中納言北畠具行、六条ノ少将|
千種忠顕、按察ノ大納言|公敏たちの諸公卿、ほか随身をいれても、わずか二十名前後。....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
見ると、わざと先帝の姿を、行く行く人目に曝し歩いている風であり、侍者の一条行房、
千種忠顕の二人は、輿とも馬ともしてないから、歩かせられたのかもしれない。でなけれ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
御簾もあるわけではない。 吉致は閾一ツへだてた次室に平伏し、帝との間には、
千種忠顕と一条行房がひかえていた。 「若いの」 帝は吉致を見た初めに仰っしゃっ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
余騎が、千早をすてて、河内野からうしろへ廻ってくることだ。そうなれば、男山附近の
千種忠顕を大将とする官軍などは、まっさきに蹴ちらされるものでしかない。それも読め....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
おられたが、なおさしあたって、楠木正成、名和長年、足利高氏、新田義貞、赤松円心、
千種忠顕、北畠親房、等々、あまたな公卿武士らの殊勲者にたいしては、それの論功行賞....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ばかりでない。新田、名和、結城などの武臣も、ひっきりなしの参内だった。――わけて
千種忠顕は早々に出仕して、上卿の面々とともに中殿の御座へまかり出ていた。 「皇威....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
だ……という京雀のもっぱらな取り沙汰なのだ。 義助は馬鹿ナと笑っていた。けれど
千種忠顕までが、そう考えているとしたら、あるいはほんとなのかもしれない。しかりと....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
はじめ、堂上では、 「ただのおん輿で忍びやかに」 との説もあったが、義貞や
千種忠顕の意見として、 「このさい、さながら御落去のようでは、いやがうえ、士気を....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
ような一項さえ見いだされる。 八月五日 楠木正成、新田義貞、足利高氏、名和長年、
千種忠顕、北畠ラノ功ヲ論ジテ恩賞ニ差アリ、衆口紛々。 同日 足利高氏、名ヲ尊....