千紫万紅[語句情報] »
千紫万紅
「千紫万紅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
千紫万紅の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
能を!』十、筋骨質。十一、かんなん汝を玉にせむ。(ぞろぞろぞろぞろ、思念の行列、
千紫万紅百面億態)一箇条つかんでノオトしている間に三十倍四十倍、百千ほども言葉を....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
連ねられて、師走の風に軽くそよいでいる。しかもみな彩色の新版であるから、いわゆる
千紫万紅の絢爛をきわめたもので、眼も綾というのはまったく此の事であった。 女子....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
くは分らなかったが、赤い色の大きなのが咲きそめて、今はもう、石竹、なでしこの類が
千紫万紅を競うている。そして、この花間を蒼面痩躯の人達が首うなだれておもむろに逍....
「新生の門」より 著者:林芙美子
タフタのようなものを、動力をつかった沢山の機《はた》で織っているのですが、ここは
千紫万紅《せんしばんこう》色とりどりに美しい布の洪水《こうずい》です。わたしたち....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
初年長崎赴任の後|駿河台《するがだい》に移り住みし頃より再び文壇に接近し『南畝帖
千紫万紅《なんぼちょうせんしばんこう》』『南畝|莠言《ゆうげん》』等の出板《しゅ....