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「半作〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

半作の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
く点いている。そこにもう一枚|扉があって閉まっていた。その裡が湯どのらしい。 「半作事だと言うから、まだ電燈が点かないのだろう。おお、二つ巴の紋だな。大星だか由....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
罪と過失との区別があるようにだ。尤も犯意ある場合と過失との間には、不誠実から来る半作為兼半過失がある。殺傷の意志がなくても相手の生命を充分に尊重する心掛けのない....
不在地主」より 著者:小林多喜二
し……」 「君のとこ幾ぼとれた。」――健は冷たく、別なことを云った。 「ようやく半作よ。」 「小作料納めたら、どうなる?」 「ン――。食うもの無くなるよ。んでも....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
分の所へ来ている中に匆々帰村したことが分った、銀山平の養蚕をしない農家は、蕎麦が半作だといっている、白井も数人の雇人を監督して蕎麦蒔をしていた、銀山平は夏期に耕....
法然行伝」より 著者:中里介山
たから、俊乗房がこのことを歎いて、建久二年の頃法然を請《しょう》じて大仏殿のまだ半作であった軒の下で観経《かんぎょう》の曼陀羅《まんだら》、浄土五祖の姿を供養し....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、板三枚 幕引き廻す役所ども 数さへ知れず満ち満てど 諸人の敷地定まらず と、半作の家や、牛馬糞の空地だらけな周囲を、これが庶民暮らしの今日だと嘆き、また、鎌....