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「半俗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

半俗の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
怪しの者」より 著者:国枝史郎
もなくのことでした。野袴を穿き、編笠をかむった、立派なみなりのお侍様五人が、半僧半俗といったような、円めたお頭へ頭巾をいただかれ、羅織の被風をお羽織りになられた....
私本太平記」より 著者:吉川英治
もいう。 「……羨ましいのう、この兼好の恋にくらべれば、また、この兼好のすねたる半俗姿の今にくらべれば。……あんた方などは、よほど、よい月日の下の男女よと、わし....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、後世の普化僧みたいなものではない。雑多な物乞い法師や旅芸人のなかに生じた一種の半俗僧といってよい。 「義助、怪しい奴か。この二人は」 「いや、お味方です。遊行....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
かなか返辞が来なかった。 井川君は元、知恩院の住で、僧籍で大僧都の肩書まである半俗半僧の碩学だし、その方面の智識なのに、その井川君でも分らないとすると、これは....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
道教の御堂と居酒屋などがあって、そこから南画によく描かれる田老田夫といったような半俗半仙的な老爺が出て来たりするが、いま現われた二古老がまさにそれで、おまけに、....