半季[語句情報] » 半季

「半季〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

半季の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
ているので、いずれそのうちにいい折りを見てもう一度詫びを入れてやろう。これが一季半季の渡り奉公というではなし、児飼いから馴染みの深い奉公人である。一旦は腹立ちま....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。 「いや、判りました」と、半七はうなずいた。「成程。おっかさんの云う通り、一季半季の渡り中間なんぞは格別、かりにも侍と名の付いている用人や家来たちが、あと構わ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
女中のお直という女は、きのう出しぬけに暇を出されたそうだ。もっとも今月は八月で、半季の出代り月じゃああるが、晦日にもならねえうちに暇を出されるのはちっと可怪しい....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に大会を催すことにした。大会は山の手の貸席か又は料理茶屋を会場として、会員一同が半季のあいだに蒐集した新奇の絵馬を持ち寄るのである。 ことしの大会は今月の五日....
縮図」より 著者:徳田秋声
のことを言っているかも知れないわ。」 「そんなはずはないと思うけどな。君んとこも半季々々に僕から取るものはちゃんと取っているからね。」 「何だか解んないけど、そ....
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
鞋も穿かないで、今時そんな、見たばかりで分りますか。それだし、この土地では、まだ半季勘定がございます。……でなくってもさ、当寺へお参りをする時、ゆきかえり通るん....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とは言いながら、蔭では手を合わせてこの下郎の忠実に感謝をしました。 「いわば一期半季の奉公人に過ぎないあの男が、こうまで落ち目のわたしに親切をしてくれる、人情も....
三枚続」より 著者:泉鏡花
に出してあら、)といいずてに伸をして、ふてくされてふいと立った。小間使はともあれ半季がわりの下働きは、上の弟子なる勝山さえを知らずして、その浴衣、その帯、その雪....
正月の思い出」より 著者:岡本綺堂
勝ったの戦捷気分が新年に持越して、それに屠蘇気分が加わったのであるから、去年の下半季の不景気に引きかえて、こんなに景気のよい新年は未曾有であるといわれた。 そ....
随想」より 著者:上村松園
時分の学校は今の京都ホテルの処にあって、鈴木松年先生が北宗画の教授をされていた。半季ほどたってこの学校に改革が起こって松年先生は学校をやめられた。そんなことでそ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を読むことになった。ところがその長者はもし私がそこに止って居ることが出来るならば半季でも一年でも止って居て長く仏教の説明をして貰いたいという望みであったですがこ....