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「半球〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

半球の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
はとうとう隣の子に――穴蔵大工の女の子に固い乳房を吸って貰った。乳房は盛り上った半球の上へ青い静脈をかがっていた。はにかみ易い信輔はたとい吸うことは出来たにもせ....
或る女」より 著者:有島武郎
た――急に煤煙《ばいえん》が立ち増さって、せわしく冬じたくを整えながら、やがて北半球を包んで攻め寄せて来るまっ白な寒気に対しておぼつかない抵抗を用意するように見....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
た人であります。今まで知られない天体を全《まった》く描いて逝った人であります。南半球の星を、何年間かアフリカの希望峰植民地に行きまして、スッカリ図に載せましたゆ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の中に封じ込められ、しかしてその下なるものの中に地が置かれた。地は平坦、あるいは半球形であって、その水の上に浮んでいるものと考えられていた。その上方には不動な天....
空中墳墓」より 著者:海野十三
ドームへ入ったことのある者のみが、知り能うところの実感だ。そこには恐しく背の高い半球状の天井がある。天井の壁も鼠色にぬりつぶされている。二百畳敷もあろうかと思わ....
怪星ガン」より 著者:海野十三
軸に平行に十六本の噴気管がうしろへ向かって開いている。 頭部の一番先のところが半球形の透明壁になっていて、その中に操縦室がある。その広さは十畳敷ぐらいあるとい....
海底都市」より 著者:海野十三
大燈火は、このときちょっと頭上にあった。よく見れば、それは天井についている大きな半球形の笠の中に入った電灯であり、その笠には「海中展望台」という五文字が、気のき....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
たいへんなことが起りはじめましたよ」 博士が指した壁のうえの映写幕に、地球の北半球の一部がうつっていた。地平線は丸く曲《まが》っていた。地表から何物かが、ふわ....
火星探険」より 著者:海野十三
|鰻《うなぎ》の目を思わせるところがあった。 塔の上は、天文台の屋根のように、半球を置いたような形をしていた。その外に、旗をあげるのにいいような斜桁《しゃこう....
地球要塞」より 著者:海野十三
馬灯のようにぐるぐると駈けまわる。 ああ遂に、超潜水艦は、沈没し去ったのだ。南半球において重大使命を果すはずのクロクロ島が、その機能を失ってしまったのだ。作戦....
人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
結果、或る交換条件により、醤およびその麾下は、海を渡り、赤道を越え、遥かにこの南半球の濠洲のサンデー砂漠地帯の一|区劃に移駐することを許された次第であった。 ....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
艇の頭は、すきとおったあつい有機ガラスと、じょうぶな鋼鉄のわくとをくみあわせて、半球形になっていて、操縦席がどっちへむこうとも、いつでも艇の外が見られるようにな....
貞操問答」より 著者:菊池寛
製らしいワンピースを、大仰に手を展いて見せた。その胸に、大きな乳鋲のように正確な半球が二つ、見事に盛り上っていた。 「少しくらいの穴、かがってはいていらっしゃい....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
で見てきた。アメリカの映画業者にとつては、地球の全面積が市場であり、彼らの住む西半球は市場の一部にしかすぎなかつた。このような映画の歴史は人々の頭にあまりにも強....
半球五万哩」より 著者:井上円了
南球五万哩余程、沐雨梳風嘆独行、帰入旧廬有相識、一窓梅月照寒更。 甫水 円了道人 (南半球五万|哩余の行程、雨で髪を洗い、風にくしけづり、たったひとりで旅するを慨嘆す....