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半田
「半田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
半田の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「牛をつないだ椿の木」より 著者:新美南吉
大野《おおの》の町《まち》から車《くるま》をひいて来《く》る油売《あぶらう》り、
半田《はんだ》の町《まち》から大野《おおの》の町《まち》へ通《とお》る飛脚屋《ひ....
「嘘」より 著者:新美南吉
と》がしていた。白っぽい松の芽が、におうばかりそろいのびているのも、見ていった。
半田池をすぎ、長い峠道をのぼりつくしたころから、みんなは、沈黙がちになってきた。....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
《じょうとくい》でなくなった。現代式とか文化的とかいう言葉を理解する新東京人……
半田舎者を相手にしていることがわかるであろう。 その中に観音様だけは、昔の通り....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
う》ハイロイロシタガ、落合ノ藤イナリヘ百日夜々参詣シ、又ハ王子ノイナリヘモ百日、
半田稲荷ヘモ百日参シタ、水行ハ神前ニ桶ヲ置イテ百五十日三時ズツ行ヲシタ、シカモ冬....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
るから、円朝も今夜は助かったらしい。読んでいても、やれやれと安心する。九月一日、
半田川を渡って飯塚の駅へ休み、それから小金井の駅へ出ようとする時、路に迷って難儀....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
フォーシュルヴァンは実際、十八世紀の煩雑《はんざつ》軽薄な言葉でいわゆる半都会人
半田舎者というあの階級、お邸《やしき》から百姓家の方までひろがっていって平民ども....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
争小説とは言えないと思う。 政治談議 コムミュニズムの連中のうちでは
半田義之なんかいゝね。彼はコムミュニストになっても、のうのうと恋愛小説を書いてい....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
。醍醐弦四郎の部下と見えて弦四郎に対しては慇懃である。 「まずお聞きなさりませ」
半田伊十郎は話し出した。 「ご貴殿のお指図がありましたので、昨夜より私茅野雄めの....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
らわれ、岩角の氷柱がさまざまな色に光っていたのが、いよいよ眺めを荘厳にした。名を
半田の滝というのだった。 寒さも忘れて三十分ほども滝を眺めたあと、三人が老人に....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
不自由している友人のノンダクレや食いしんぼうを選んだのである。 そこで檀一雄、
半田義之、南川潤に私というテアイがヨシクマ炭坑その他へ姿を現すこととなったのであ....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
日川が恰度加茂川。京橋が四条の大橋という見立じゃな」 西中島の大川に臨む旅籠屋
半田屋九兵衛の奥二階。欄干に凭れて朝日川の水の流れを眺めている若侍の一人が口を切....
「瘤」より 著者:犬田卯
むかむかと横腹のところがもり上った。 そこへ自分と同じくこんど上った新米議員の
半田房之助がのこのこやって来た。炉の前へ近づくのを待ちかねて、 「おい、君は何か....
「墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
越えて故青年の所謂、伊手市どん……水の尾村の石工、吉永伊手市氏と、肥後屋の亭主、
半田|藤五郎氏が来てくれる。藤五郎氏が背負って来た弁当を、自動車中で認めて、いよ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
り」とあって、はるかに遠い時代にその起原を有するらしくも思われる。興福寺旧北門外
半田郷ももと東大寺奴婢の居地だとある。また興福寺の北門を悲田門といい、その前四町....
「色盲検査表の話」より 著者:石原忍
ったという理由で断られましたので、やむを得ず邦文の色盲検査表を出版しておりました
半田屋書店に頼みまして、印刷部数の一割を無償で著者に提供するという条件で六百部印....