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半神
「半神〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
半神の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
オス。多分光の神、これはヘシオドにだけ出てくる名である。 (注二) クレイオス。
半神半人、ポントスの娘の一人、ユウリュビア(Eurybia)の婿である。 (注三....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
復一の何ものにも捉われない心は、夢うつつに考え始めた――希臘の神話に出て来る
半神半人の生ものなぞというものは、あれは思想だけではない、本当に在るものだ。現在....
「富士」より 著者:岡本かの子
、なお純粋の神とはいわれなかった。生きとし生けるものの中では資格に於ていわば半人
半神の座に置かるべきものであった。 娘の福慈《ふくじ》の神もそれをいい、純粋の....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
でしょう。
あなたは同時代の大英雄を目撃して、
事業はその最上の人の風を慕って、
半神として誠実に暮らされたのです。
そこで御承知の英雄達の中で、あなたは
誰を一....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
いっても七、八歳から十歳までは母の胎内にありし日の面影を失わない。何んといっても
半神半人の域にある。この域にあるものは絵を描く、童謡をつくる、歌う、それが皆なま....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
が現れている。すなわち日曜だけ画家となり得る生活を持つところの半分の神様すなわち
半神半人の一群である。これらはまったく芸術とは関係なき仕事においてわが臓腑と、妻....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
いのである。小林一三さんの道楽である。もっぱら茶人とか俳人という現代に於ける半獣
半神的人物が神つどいを催す席で、難民たちの多くはその存在すらも知らないなア。 ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
以前から英吉利を中心に異論をなすものが多い。その反対説の大要は、鳩は平和と穏順の
半神的象徴であるのに、それを冷たい血において射殺するのは狂気に近いというのである....
「雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
るかと問われると私にも分らないが、しかし例えばある神性と同時にある狂暴性を具えた
半神半獣的のビーイングの歓喜の表現だと思って見ると、そう思えない事はない。 私....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
るかのように、多感性の下にうずくまってるのであった。その他、英雄時代の古人、半人
半神、予言者、教会の長老、皆クリストフの批判を免れなかった。数世紀にまたがりおの....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、弱き者は賤劣《せんれつ》となり強き者は崇高となる。運命があるいは賤夫をあるいは
半神を得んと欲する時、人を投ずる坩堝《るつぼ》である。
なぜなれば、かえって小....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ことができようか。かかる打撃は、恍惚《こうこつ》たる大天使をも、光栄に包まれたる
半神をも、必ずや戦慄《せんりつ》させるであろう。
かかる限界の激変の常として、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
つさんとして、そこに踏み止まった田山白雲は、波濤洶涌《はとうきょうよう》の間に、
半神半武の古英雄を想うて、帰ることを忘れました。
今日しも、朝まだきより、この....
「光と風と夢」より 著者:中島敦
兵が戦死し、島民は欣《よろこ》んだというより寧《むし》ろ自ら驚いて了った。今迄|
半神《セミ・ゴッド》の如く見えた白人が、彼等の褐色の英雄によって仆《たお》された....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に随って種々の猴神が建立された。猿田彦がインドの青面金剛、支那の三尸と結合されて
半神半仏の庚申と崇められた概略は出口氏の『日本生殖器崇拝略説』に出で、この稿にも....