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卒去
「卒去〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
卒去の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
構な御普請を遊ばして、田地やお山をもお購求で、何不足なくお暮しで、処が先頃奥様が
卒去になって、早くどうか嫁をと云うので、処が浄善寺へ私がお藤を連れて御法談を聞き....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
げになりました。 細川家では、その翌日、「細川越中守宗孝、薬用叶わず、卒中にて
卒去」ということの喪を発しましたが、暗殺は公然の秘密に致しましても、伊達家の証明....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
して富山からだといって尋ねて来たのが、すなわち当時の家令で、先代に託されて、その
卒去の後、血統というものが絶えて無いので、三年間千破矢家を預っていて今も滝太郎を....
「源氏物語」より 著者:紫式部
聞くことが待ち遠しいであろうと仰せられた帝であるのに、お使いは、 「夜半過ぎにお
卒去《かくれ》になりました」 と言って、故大納言家の人たちの泣き騒いでいるのを....
「興津弥五右衛門の遺書」より 著者:森鴎外
殿忠利公肥後へ御入国遊ばされ候時、景一も御供いたし候。十八年三月十七日に妙解院殿
卒去遊ばされ、次いで九月二日景一も病死いたし候。享年八十四歳に候。 兄九郎兵衛....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
ろを知らず。しかれども、事すでにここに至る、いかんともするあたわず。よって、その
卒去の情況を子細に尋問すれば、二月二十八日早朝、父、故人某のもとに訪問せんと、平....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
四歳のときからのことである。 これより前、九条|兼実は清輔を認めていたが、その
卒去後間もなく俊成を引見した。その後子供の定家は九条家の家司になり、父子そろって....