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「博打〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

博打の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
憫然《ふびん》だと云って、長屋の者が親切に世話を致します混雑の紛れに逃げました賭博打《ばくちうち》二人は、遂に足が付きまして直《すぐ》に縄に掛って引かれまして御....
放浪」より 著者:織田作之助
その夜オイチョカブの北田にそそのかされて、新世界のある家の二階で四五人のでん公と博打をした。インケツ、ニゾ、サンタ、シスン、ゴケ、ロッポー、ナキネ、オイチョ、カ....
勝負事」より 著者:菊池寛
ったそうです。その声をきくと私の母は、はっと胸を打たれたそうです。きっと、古い賭博打ちの仲間が来て、祖父を唆《そそのか》して何かの勝負をしているに違いない、と思....
姪子」より 著者:伊藤左千夫
おれも始めから利助の奴は、女房にやさしい処があるから見込みがあると思っていた、博打《ばくち》をぶっても酒を飲んでもだ、女房の可愛い事を知ってる奴なら、いつか納....
隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
ようだけど、清六はちとのろ過ぎるさ。親父だってお袋だってざま見さい。あれで清六が博打も打つからさ。おとよさんもかわいそうだ。身上もおとよさんの里から見ると半分し....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
変えてもいけねい、己今でこそ車を引いてるが、元は大久保政五郎の親類で、駈出しの賭博打だが、漆原の嘉十と云った長脇差よ、ところが御維新になってから賭博打を取捕えて....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
る。しかしこの「秩序」を乱そうとするものも、そういう上に立つ人たちからであった。博打はもってのほかだという。しかし毎年の毛付け(馬市)を賭博場に公開して、土地の....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
ういう心がけのよいものがなくはない。しかし近ごろは助郷の風儀が一般に悪くなって、博打はうつ、問屋で払った駄賃も何も飲んでしまって、村へ帰るとお定まりの愁訴だ――....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
そりと入って来た。そしてそこらを眺め廻しながら、 「この家いいでしょう。土地の賭博打がもてあましていたのを、七十円で買い取ったのです。時々勝負のことから、子分の....
木の子説法」より 著者:泉鏡花
方で。……主人が医師の出来損いですから、出来損いでも奥さん。……さしあたってな小博打が的だったのですから、三下の潜りでも、姉さん。――話のついでですが、裸の中の....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
へでも行ったろうと他人さまが仰しゃったが、三の倉で旦那さまが彼の騒動の時、汝は賭博打と組んでよくも旦那さまへ刃向い立てを為たな、知らないと思って居るか、そればか....
おせん」より 著者:邦枝完二
な爪様だ。――大方松五|郎の奴ァ、今時分、やけで出かけた吉原で、折角拾ったような博打の金を、手もなく捲揚げられてることだろうが、可哀想にこうしておせんの脚を描き....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
しで平戸へ帰ったものもあり、殊に石橋氏の鉱山失敗が農民たちの間にも動揺を与えて、博打に身を持ち崩したもの、他郷へ出奔したもの、せっかく石橋氏の親切も仇に、今では....
世間師」より 著者:小栗風葉
れど、世間を渡り歩いている男だ、容易にはその手に乗らない。けれど、この男の弱点は博打の好なことで、ほかの事では乗らないが、博打で誘うときっと乗る。乗ってはいつも....
放浪」より 著者:織田作之助
。 オイチョカブの北田にそゝのかされて、その夜新世界のある家で四五人のでん公と博打をした。インケツ、ニゾ、サンタ、シスン、ゴケ、ロッポー、ナキネ、オイチョ、カ....