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「卜する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

卜するの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仮装人物」より 著者:徳田秋声
目をつける習慣になっていて、花の生け方などで料理がひどく乱暴なものか否かを大体|卜するのであったが、今そこに蕪村と署名された南画風の古い軸がかかっていたので、そ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
のための願望動機とはおのずから違わねばならぬと思うのである。縦い、実際的の吉凶を卜する行為があったとしても、天空を仰いでも卜せないとは限らぬし、そういう行為は現....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
た。今日においては欧州の事情も変化し、当時とは経済状態も曩日の観察をもって今日を卜することの迂愚なることはもちろんであるが、経済的歴史事実は中断されるべきもので....
怪青年モセイ」より 著者:夢野久作
、書いては破りし始めた。十年も前から一緒の下宿にいる気持になりながら、私はウトウ卜する。 私はウトウトする片手間に、モセイ君のホッソリした身体を黒ビロードずく....
妖怪学」より 著者:井上円了
に至るなり。ただにその回転を見るに至るのみならず、これによりて未来を知り、吉凶を卜することを得るなり。しかれども、その未来を知り古凶を卜するがごときは、十が十な....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
であります。また、九星と申して星を調べて占うものあり、あるいはまた、方角によって卜するものがある。たとえば、なにがしはいかなる星であって、いかなる方角に当たると....
妖怪報告」より 著者:井上円了
士君子の最もいさぎよしとせざるところなり。 ゆえに予は、すべて夢をもって人事を卜するに足るものなりと信ずるものにあらずといえども、ひそかに信ず、霊魂は幽明の間....
迷信解」より 著者:井上円了
をうち落とし、人の惑いを解きたりという話がある。また民間に、クサメにつきて吉凶を卜することを伝えておる。その法は、子の日のクサメには酒食のことあり、午の日のクサ....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
のごときは、外界の事情と内界の作用の相関するものとす。例えば、ある人の将来の運を卜するに当たり、その人の平素の性質、品行、学芸、名望、その一家の関係、その社会の....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
生ずるに至り、ヤソ教の進路すでに極まりて旧途に復するの状あり。これによりて将来を卜するに、第二十世紀のヤソ教はくだりて貧かつ愚なる下等社会の宗教となりて、上等社....
三国志」より 著者:吉川英治
ぬ臣あり、またその人を観てよく用いる宰相のあるあり、蜀の前途は、この一事を見ても卜するに足る。――先生、まず上賓の席につかれい。貴国のご希望は充分考慮するであろ....
黒田如水」より 著者:吉川英治
ったいその何れに組みそうとしている肚なのか、ほとんど、表面的なうごきだけでは真を卜することは出来ないような情勢にある。 たとえば、これは大藩だが、この播州|御....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
られているが、四月の二十八日を天気渡しと称して、この日の晴雨を以て一年中の天候を卜する風も岡山地方にはあるから、あるいは別に何か意味があったかも知らぬ。 鳥取....
戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
、併し之を以て、一般に今後軍事ジャーナリスト達(主に執筆家)の歩まねばならぬ道を卜するには足りるだろう。....