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「卜占〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

卜占の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
いが却って福となった烏帽子折りの少年は、それから泰親の門に入って、天文を習った。卜占《うらない》を学んだ。さすがは泰親の眼識《めがね》ほどあって、年にも優《ま》....
十二支考」より 著者:南方熊楠
要術を語る、祐法を受け畢《おわ》り、人をして送り出ださしめ、家に還るを得、大いに卜占を知り、幽にして験せざるなく年を経てすなわち死し、異苑を出づ〉と。支那説に〈....
十二支考」より 著者:南方熊楠
したがついに兵敗れて後は自ら毒を仰いで死んだ。これ古ブリストン人が兎を族霊として卜占に用いたのだとゴムは論じた。ただしかの后の当の敵たるローマ人また兎を卜に用い....
十二支考」より 著者:南方熊楠
迷信重畳しおり、したがって戦術軍略の多分は敵味方の迷信の利用法で占められ、祥瑞の卜占のという事兵書筆を絶えず。されば何がな非凡異常の物を伴れ行かば敵に勝つを得た....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の前兆などの対象物としては何らの迷信もきかぬ。星や、日、月、雲などについて種々の卜占法の口伝があるように、鳥類のある物たとえば烏などについては特殊の口碑があって....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、天啓ということを、科学者なる駒井甚三郎も考えないということはありません。また卜占《ぼくせん》ということに思い及ばないではありません。何か天のおつげがあって、....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
々よ、これを執れ。」そういう理論は、古人の間によく知られたものであった。ローマの卜占者《ぼくせんしゃ》らはそれを実行していた。彼らは黒牛に白堊《はくあ》を塗りつ....
親鸞」より 著者:三木清
神を貶《おと》しめているのである。彼は当時の仏教がこの世の吉凶禍福に心を迷わし、卜占祭祀を事とし、迷信邪教に陥っていることに対して鋭い批判を向けた。『愚禿悲歎述....
屍体と民俗」より 著者:中山太郎
、後に玉を代用するに至ったもので、その形ちは元のままを残していたのである。さらに卜占《ウラナイ》の呪術を行う者が、俗に外法頭《ゲホウガシラ》と称する――福助のよ....
古事記」より 著者:武田祐吉
神功皇后 神の出現 少名※古那の神 一言主の神 神の祟り 出雲の大神 呪禁卜占 太卜 鎭懷石 うけひ うけひ狩 神うれづく 神婚 豐玉※賣の命 大....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
いた事が出ていたので、どうやら急に気味がわるくなって、人に勧められるがまま、まず卜占《うらない》をみてもらおうと思ったのである。 『街巷新聞』に出ていた記事は誹....
三国志」より 著者:吉川英治
を除いたこともあり、また館陶の令、諸葛原はわざわざ彼を招いて、衆臣とともに、彼の卜占の神凡を試したこともありました」 「ふうむ……どんなふうに」 「まず燕の卵と....
私本太平記」より 著者:吉川英治
て、兵法を知らぬものかな、と」 「兵法とな」 「ムム。戦の上でも、星を祭ったり、卜占を観たりするが、奇蹟や神だのみがあてではない。人心|収攬の術で、べつに理由の....
アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
、シャーマンはその頭の骨を削り花に包んで秘蔵し、お祭の際などには、それを取出して卜占に用いたものであります。従って、この神が災害の予告をするというのもうなずける....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
ある、「算者」または「算所」と書くのが命名の本意に当たっていると思われる、彼らは卜占祈祷の表芸の他に、あるいは祝言を唱え歌舞を奏して合力を受け、さらにその一部の....