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占う
「占う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
占うの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
う見切りをつけて、二度と大門《おおもん》をくぐらない筈であると、八橋は彼の未来を
占うように言った。 「そうかも知れない」 栄之丞は思わず溜め息をついた。廓で全....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、唯その狐の教えに依って、他人《ひと》の吉凶禍福や失せ物、または尋ね人のありかを
占うに過ぎないのである。したがって、別に他人に害をなすというのではないが、ともか....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の関係を示す法則を決定した。彼は初め当時全盛のワルレンスタインのためにその運勢を
占う占星図を作製したのであるが(第十四図)、後にはついに占星学上の計算をすること....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
四皓にしたがい、道を学んで世を終ったので、その家では衣冠と黄石とを併せて葬った。
占う者は常にその墓の上に、黄いろい気が数丈の高さにのぼっているのを見た。 漢の....
「運命」より 著者:幸田露伴
潜渓が之を送る五十四|韻の長詩あり。其引の中に記して曰く、細らかに其の進修の功を
占うに、日々に異なるありて、月々に同じからず、僅に四春秋を越ゆるのみにして而して....
「愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
親ら薬餌を供す 塋を高くして埋葬し 親ら麻衣を曳く 夜は燈花を卜し 晨に喜鵲を
占う 雨梨花を打って昼扉を掩う 誰か知道らん恩情永く隔り 書信全く稀ならんとは ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
御免なさい」と、奥を覗きこんだ。そこには蝋燭の灯の炎の靡く方嚮によって人の運命を
占うという老婆が、じめじめした薄暗い部屋に坐りこんでいて、さっそく葉子の身の上を....
「火星探険」より 著者:海野十三
を思い出して、おかしくなって吹き出した。 「はははは、そう怒るな。とにかくあれは
占うまでもなく、水晶さまにお伺いしないでも口からつるつると出て来たことなんだ。そ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
究が、西欧ではフランスが本場なのだそうだ。 しかし、要するに占術というものは、
占う術の公式の中に秘奥があるわけではないようだ。易の卦にしてもそうだ、ゼイ竹をく....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ているのである。志呂足は山の神の行者で、病気を治し、悪魔疫病をはらい、吉凶禍福を
占う。バカに人の出入りが多いな、と思ったのは理りで、日中は山の神の信者が相当数訪....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
役立ててやることではないでしょうか。 あなたのような合理的で健全な易者は未来を
占うことの愚かしさを知り、人々のよりよい未来のために正しく諸条件を判断してやり勇....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
が、しかしわれわれの力では到底分かるわけに参りません。しかし、よく世の人が天気を
占うということを申しますが、これとても全くなんらの原因もなくして
占うのでなく、多....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
電車が満員の札をかけて忙がしそうに走るのを見て、太宗寺の御閻魔様の御繁昌を窃かに
占うに過ぎません。 家々に飼犬が多いに引替えて、猫を飼う人は滅多にありません。....
「銀座の朝」より 著者:岡本綺堂
街はいよいよ熱閙の巷となりて、田舎者を待って偽物を売る古道具商、女客を招いて恋を
占う売卜者、小児を呼ぶ金魚商、労働者を迎うる氷水商、おもいおもいに露店を列べて賑....
「世間師」より 著者:小栗風葉
、私を貢いでくれるその男は銭占屋というのだ。銭占判断といって、六文銭で吉凶禍福を
占うその次第書を、駿河半紙二切り六枚綴の小本に刷って、それを町の盛場で一冊三銭に....