占む[語句情報] »
占む
「占む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
占むの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
に移ろうとしつつあることだ。ここで私のいう労働者とは、社会問題の最も重要な位置を
占むべき労働問題の対象たる第四階級と称せられる人々をいうのだ。第四階級のうち特に....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
た。すなわちデンマーク国の欧州大陸に連《つら》なる部分にして、その領土の大部分を
占むるユトランド(Jutland)の荒漠を化してこれを沃饒《よくにょう》の地とな....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
。しかし実際では決してそうは行かない。芸術の神聖を信じ、芸術が実生活の上に玉座を
占むべきものであるのを疑わない君も、その事がらが君自身に関係して来ると、思わず知....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
めた。当時一般世人から軽蔑されたスピリチュアリズムが、漸く堅実なる地歩を、天下に
占むるに至ったことにつきてはモーゼスの功労が、どれ丈け与って力あるか測り知れない....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
つある内情を洞見し、かくして日本政府に一種の財源を与うるときは、生糸専売の利益を
占むるの目的を達し得べしと考えたることならん。 すなわち実際には造船所の計画と....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
置には立たない。たといチベット国をロシアが取ってもイギリスが取っても、ネパールの
占むべき利益は充分占め得らるるです。そこで兵力を用いて争うという場合は露国と英国....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
評を免れたるのみ。さらにこれを理論上に考うるに、人民みなその知徳ともに高等の地を
占むるときは、宗教家ひとりその間に立ちて下等の知徳を有することあたわず。もし、そ....
「西航日録」より 著者:井上円了
Williams)氏の宅に同居す。校舎はバンガーの丘上にありて、当地第一の位置を
占む。校長の宅はその校内にありて、教場および寄宿舎とその棟を同じくす。ゆえに余の....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
物のみるべきものあり。また、日本の仏像仏具を所蔵せる一室あり。学生中に女子半数を
占むるも珍しく感ぜり。これ、中等教育の教員を養成する故なり。当夕、同教授の私邸に....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
好評。 ○六月、川上音二郎、藤沢浅二郎の書生芝居が中村座に乗込み、意外の大入りを
占む、東京における書生芝居の始めとす。その後、各種の書生芝居、続々起る。 ○十一....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
委員長ふたたび)選挙のさいは国民に評判の悪いものは全部捨てておいて、選挙で多数を
占むると―― (このとき暴漢がかけ上がり、浅沼委員長を刺す。場内騒然) 〈以下は....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
変ると同時に、その語の適用の範囲もまたさらに拡まって、屠者と同等なる社会的地位を
占むる一般浮浪者の徒にもそれが及んで行った。前引「塵袋」にキヨメを穢多というとの....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
「賤民」の研究は我が民衆史上、風俗史上、最も重要なる地位を
占むるものの一つとして、今日の社会問題を観察する上にとっても、参考となすべきもの....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
ては、彼らに対する疎外排斥の念は一層甚だしいことを認める。しかもかくまでに多数を
占むる我が同胞を待遇するに、いつまでも不条理なる偏見を以てするということは、実に....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
※ 東亜諸民族の団結、即ち東亜連盟の結成。 ※ 米国が完全に西洋の中心たる位置を
占むること。 ※ 決戦用兵器が飛躍的に発達し、特に飛行機は無着陸にて容易に世界を....