危なっかしい[語句情報] » 危なっかしい

「危なっかしい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

危なっかしいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:ゴーゴリニコライ
て下さい。よくても悪くても構いません、どうにか、くっついてさえいればいいんです。危なっかしい折には、そっと片手で押えていてもいいのです。それに、うっかりした動作....
白髪小僧」より 著者:杉山萠円
を俺達が聞いていれば、どんな恐ろしい危い事でも安心して面白がっておられる。そんな危なっかしい妃を迎えて生命《いのち》を堕《おと》すような事があっても、根がお話し....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
想的な性質ではない。彼らは決して物事を実用的道徳的に見ることを忘れない。彼らは、危なっかしい足元がやはり地上に縛られている癖に星の世界ばかり覗きたがるこれらの人....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もおかしいと思うくらいに、槍の扱いがしどろになってしまうから見物が、 「なんだか危なっかしい手つきだ」 幸いに面の色は真黒だから、表情が更にわからないけれど、....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
した。銀行が湖水を潰すか、湖水が銀行を潰すか――つまり、この文句の意味と用途は、危なっかしいことだが、どっちが勝つか、傍観していて、面白い見物だというのです。と....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
だの、木の枝だの、竹の折れだのという物を、手に任せて掻き集めているのであります。危なっかしい手つきで、それを掻き集めては例の土蔵の戸前へ持って来て、無暗に積むも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ような結果になる。ついて廻るならまだいいが、時としては、それに引きずられるような危なっかしいことさえしばしばあるのには困る。世間の事実は往々逆説になって、足の強....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
たのだった。カネーは声を立てて泣いていた。と同時にまたこう考えていた。 「こんな危なっかしい所に俺《おれ》はいったい何をしに来たんだろう?」 マヌースは負傷者....
猫捨坂」より 著者:豊島与志雄
。 坂の敷石は、二人並んでは歩けない。女は先に立って下り始めた。足元が薄暗くて危なっかしい。大した風でもないが、椎の木の茂みにさーっと音を立てる。 坂の中途....
山上湖」より 著者:豊島与志雄
いちばん上までよ。」 彼は怪訝そうに私の顔を見た。 「自分で登りたいんだけど、危なっかしいから、代りに登ってみてよ。」 「そんなこと、何の役にもたちゃあしない....
家なき子」より 著者:楠山正雄
場所ではなかった。じきに水の中に転がり落ちそうであった。すると「先生」はわたしの危なっかしいのを見て、かれの胸にわたしの頭をつけて、わたしのからだをうででおさえ....
決闘」より 著者:神西清
のある根をむき出し、かさかさに枯れた黄色い刺を見せて横たわっている。丸太を組んだ危なっかしい橋がそこの流れに渡してあり、ちょうどその向い岸に、四本の低い杙を脚に....
魔都」より 著者:久生十蘭
》たる人物が一種|蹣跚《まんさん》たる足どりで入って来て、皇帝の前へ直立すると、危なっかしいようすで敬礼をし、 「おお、お目覚めになられましたか。……こうもあろ....
」より 著者:佐左木俊郎
ど、部落の馬小屋を廻って爪を切ってやったりするからであった。伝平の、馬に就いての危なっかしい知識や技術は、最早、彼の生活を幾分かは助けているのであった。 ....
キャラコさん」より 著者:久生十蘭
いわれた通りに佐伯氏の腕から手をのけた。 佐伯氏はステッキで道をさぐりながら、危なっかしい足つきで歩いてゆく。道がわからなくなると、癇癪《かんしゃく》を起こし....