危険物[語句情報] »
危険物
「危険物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
危険物の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
て、下役の連中の慰労や何かの費用にしてしまうのです。ですから真実に焼き棄てるのは
危険物だの、まるきり役に立たないものだのばっかりです」 「……ではそれを買った訳....
「警察官職務執行法」より 著者:日本国
及ぼし、又は財産に重大な損害を及ぼす虞のある天災、事変、工作物の損壊、交通事故、
危険物の爆発、狂犬、奔馬の類等の出現、極端な雑踏等危険な事態がある場合においては....
「青年」より 著者:森鴎外
馬車や自動車に障って怪我をするなというような事が書いてあった。食物や車の外には、
危険物のあることを知らないのである。 それから日曜だというので、瀬戸が遣って来....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
た」 警官たちは目をぱちくり。 「すると――すると当人の持っている煙草もみんな
危険物なんですね」 「そうです。煙草もみんな押収しておかれたがいいでしょう」 ....
「沈黙の塔」より 著者:森鴎外
自然主義を媒介した。危険なる洋書が社会主義を媒介した。翻訳をするものは、そのまま
危険物の受売をするのである。創作をするものは、西洋人の真似をして、舶来品まがいの....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
接に手をくださずとも、永遠にこの世に禍いするものである。医者たる者がかくのごとき
危険物を用いて、予想よりも害毒の少ないことのあるのは、否定し得ないことである。時....
「傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
にずっしり喰いこんでるやつが、着物越しに、肩当越しに、肉を破る。而も、ぶっつかる
危険物は、足場の粗雑な組立のために、随分多い。こういう狭いところを、人間の肩で運....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ろのものは、自己保存の本能であった。彼はにわかに考えをまとめ、感情をおし静め、大
危険物たるジャヴェルがそこにいることを考え、恐怖のためにすべての決心を延ばし、お....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
れ物がよくある。紛れ物の程度ならまだ辛棒もいたしますが、それを通り越して、毒物や
危険物さえもあることは、時々新聞紙上で皆様も御承知のことと存じます。 それに比....
「三国志」より 著者:吉川英治
かねて、巧みに偽装して、先頭に立てて来た一団の爆火船隊――煙硝、油、柴などの
危険物を腹いっぱい積んで油幕をもっておおい隠してきた快速艇や兵船は――いちどに巨....
「銀河まつり」より 著者:吉川英治
るに逃げられないで無慙な羞恥を大勢のうしろに隠していた。 しかし、村の習性か、
危険物をあつかう職業的反映か、きわめて男女間の風紀が放縦で、性生活の自由なこの村....