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「即事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

即事の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
はおそらく倦怠《けんたい》を招くに相違ない。 次に「連作論」に引用された「病牀即事《びょうしょうそくじ》」を詠じた十首は、もう少し複雑になっている。「月」は毎....
デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
のが表現せられるものとして、かかる性質を有ったものでなければならない。事即理、理即事である。スピノザの十全なる知識とは、絶対の自己否定において自己自身を見る、自....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の根を食い竹ことごとく枯れた。その歯強くてややもすれば二重網を咬み破ったとさ(『即事考』四)。安政二年、出羽の代官からかようの鼠に関し差し出した届けの朱書に、そ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
歌を浅薄な観念歌にしてしまわなかった由縁とも考え得るのである。即ち作歌動機は寓目即事でも、出来上った歌はもっと暗指的な象徴的なものになっている。結句、旧訓アタタ....
四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
この草の実 ここで泊らう草の実払ふ 牛は花野につながれておのれの円をゑがく 途上即事 ついてくる犬よおまへも宿なしか 石ころそのまま墓にしてある松のよろしさ 旅....
上野」より 著者:永井荷風
に享保初年の頃で、いくばくもなくして本郷に移り又芝に移った。南郭文集初編巻の四に即事二首篠池作なるものを載せている。其一に曰く「一臥茅堂篠水陰。長裾休曳此蕭森。....
西航日録」より 著者:井上円了
春があらわれ、月に酒をくみ、花に吟詠して楽しみつつ朝に至るのである。) 伯林即事 街灯如昼伯林城、散歩人傾麦酒行、深夜往来声不断、夢余猶聴電車轟。 (伯林即....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
てを眺めたのであった。(極北にて夜半に日を望む)) 船声入如|斯徳城。(瑞典首府即事) (船の汽笛が旅宿に入ってくるもゆったりとして、橋の姿は波にはえて明るい。....