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即売
「即売〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
即売の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乳房」より 著者:宮本百合子
金を集めるというような活動をすることは概して進まず、綱やのお花さんが、消費組合の
即売会に誘って行った同じ長屋の神さんから、二十銭足らずあつめただけであった。 ....
「朝の風」より 著者:宮本百合子
いるのであった。新しい木肌の匂いは天幕の外へあふれている。腕章をつけた男がいて、
即売されていた。サヨたちと一緒にバスを降りた紋付羽織の女づれは、それらの品物のや....
「写真に添えて」より 著者:宮本百合子
で晩年は見物だけでした。亡くなる前の年の秋ごろでしたか壁懸《タペストリイ》の展覧
即売会がありました。その中で、優れたものを当時建築が完成しかけていた某邸の広間用....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
他人の顔を写生したり、やがて出来上ったスケッチを珈琲一碗の値で当の写生の被害者へ
即売に来たり、あらゆる思索・議論・喋々喃々・暴飲・天才・奇行・変物――牡蠣の屋台....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
る、係員が不親切な為にどうも会の趣意が徹底しない、例えば、出来上った製作品をなぜ
即売しないかと問えば、これはただ斯ういうものが出来るという見本だけだという、それ....
「入梅」より 著者:久坂葉子
大きくなるまでとっておいてあげようと思った。 神戸のとあるギャラリーで展覧会及
即売会をしたのは、五月のはじめ、ついこの間のことだった。おかげでのこることなくみ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ずにっこりして、うなずいて挨拶してやったけれど、出して見たら本やからの手紙。古書
即売!
三日から後、五日(二十九信)六日三十信と書きました。きょうは可笑しいこ....
「夏」より 著者:寺田寅彦
るかは未知数である。その一つの可能性として考えられるものは、軽便で安価な「知識の
即売」である。法医工文理農あらゆる学問の小売部を設けることである。 親類に民事....
「正宗谷崎両氏の批評に答う」より 著者:永井荷風
氏を以てこの道の先知者となすべきであろう。東京市中の古本屋が聯合《れんごう》して
即売会を開催したのも、たしか、明治四十二、三年の頃からであろう。 大正三、四年....