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「即夜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

即夜の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
たのはうらなり君で、おれが、こう云ったら蒼い顔をますます蒼くした。 七 おれは即夜《そくや》下宿を引き払《はら》った。宿へ帰って荷物をまとめていると、女房《に....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
くお断わり、ときっぱりとはねつけつ。 忿然として加藤の門を出でたる武男が母は、即夜手紙して山木を招きつ。(篤実なる田崎にてはらち明かずと思えるなり)。おりもお....
丹下左膳」より 著者:林不忘
之介《しみずくめのすけ》ほか一団二十三名、一藩の大事を肩にさながら出陣のごとく、即夜《そくや》、折りからの月明を踏んで江戸へ、江戸へ……。 足留《あしど》め稲....
肝臓先生」より 著者:坂口安吾
者の一人であった女将の痛憤や、いかに。身にうけた侮辱の数々を遺書に残して、彼女は即夜、なつかしのふるさとの海にとびこんで死んだ。 肝臓先生に遺書一首。 おみな....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
他の何人もさらにこの第二の偶然をもとらえることは殆ど不可能でありましょう。中橋を即夜殺そうと思う者は、当然本宅を襲うべき理でなければなりません。ヤスはヒサが飛龍....
西航日録」より 著者:井上円了
してその姿を人に示さず。ゆえに、かくよめるなり。その夜より雲ようやく晴る。よって即夜旅装を整え、翌朝三時寓居を発し、月をいただきて行くこと六マイル、タイガーヒル....
三国志」より 著者:吉川英治
ぐ二郡へ救援に行け。そして守備を固めた後、祁山のうしろへ出よ」 郭淮と孫礼は、即夜、数千の兵をひきいて、隴西の小道を迂回した。 途中ふたりは、馬上で語り合っ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
が分ろう。そして、天皇以下、 「――事成り難し」 「ここも、安からねば」 と、即夜、ほかへ行在所を求めて、奈良を立ち出でて行ったことか。あわただしさのほど言い....