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「即成〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

即成の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
まもなく、七兵衛の道中姿を、多摩川を一つ向うへ隔てた吉野村の、柚木《ゆき》の即成寺《そくせいじ》の裏山の松の林の中に見出します。 非常に大きな赤松の林、こ....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
がある、が、弥之助がはじめたのはそういう本格的のやり方でなく、軽便実用を主とした即成式のものであった。 この春、弥之助はその地方の農林学校を訪れて教師が校庭で....
山姑の怪」より 著者:田中貢太郎
かたなしに辻堂へ往って、女の死骸を莚に入れて背負うて来た。住持はその額に鬼畜変体即成仏という七字を書き、首に血脈袋と珠数をかけて新らしい棺桶に入れさした。 「そ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
女の罪も許され、風守がテンカンたることもそれによって人界のものではなくなり、業病即成仏、業病即神の高貴なものとなったと見ているようであった。 土彦はなお本家の....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
組が運搬する。運ばれた枝はゴルドンの指揮で、厩舎、養禽小舎、洞門にうちかけられ、即成の茂林となった 「ヤアヤア、山賊のかくれ家だな」 「いや、もぐらの巣だ」 ....
西航日録」より 著者:井上円了
行一時間にして、ウェールズ州北部の都会なるバンガー(Bangor)町に着す。途上即成は左のごとし。 愛蘭為客已三週、風雨凄凄気似秋、遺恨花期猶未到、尋春四月入威....