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「厚恩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

厚恩の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
掩わんがために棄てたのであるという事を初めて知って、実の親の非道を恨み、養い親の厚恩に感じて、養い親のため仏事を営み、菩提所の住持に身の上を話した時、幸兵衛に面....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ぞに巻き込まれて、一生一願のこの気持をにぶらせもしたら、それこそ、今日が日までの厚恩を忘れたというもの、却って肉を裂きたい程のお腹立ちになるであろう。 と、つ....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
善心に立ち返ることもやありなんと思ふが故なり、と言へば、悪僧このことを聞き、師の厚恩に感じ、やがて本心に飜へりしとぞ。」 読み終った甚斎が、幾らか不足そうな顔....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
日の晩に昌平橋から身い投げようとする所を旦那様に助けられ、御当家へ参り、長い間御厚恩を戴き、お蔭さまで炭の事から、書けもしねえ手も帳面ぐれえは附けられ、算盤も教....
三国志」より 著者:吉川英治
、江北へ帰る気ではないか」と、露骨にたずねた。 瑾は、あわてて、 「何で呉君の厚恩を裏切りましょう。そんなお疑いをこうむるとは心外です」と、いった。 周瑜は....
三国志」より 著者:吉川英治
それがしに一軍をお貸しあれば、葭萌関を破って、一路蜀に入り、玄徳を伐って、今日の厚恩におむくいして見せん」と、断言した。 馬超が征けば、成功疑いなしと思った。....
三国志」より 著者:吉川英治
この糜芳と漢中王との君臣の契りを何と見ているか」 「……だが」 「だまれ。多年、厚恩をうけた漢中王をこの期になって裏切るごとき自分ではない」 ところへあわただ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
のために襲撃せられるなど、往々圧迫を受けることがあった。 大体清水坂は奈良坂に厚恩を受けているにかかわらず、種々非行を逞しゅうし、難題を申しかける。寺家堂塔炎....